競馬ニュース > 記事
29日の交流GI東京大賞典で、JRA賞の対象となるレースは全て終了。各部門のリーディングが決定した。騎手部門は、岩田康誠騎手(37)=栗・フリー=が初のJRA賞最多勝利騎手賞を受賞。JRAのレースのみでは福永祐一騎手(35)=栗・フリー=より2勝少ない131勝だったが、この賞では地方、海外競馬の成績が含まれるため、地方の7勝を加算して計138勝。JRA133勝、地方2勝で計135勝の福永騎手を逆転した。
138勝を挙げた岩田康誠騎手が、06年に園田からJRAに移籍して以来、6年目で初のJRA賞最多勝利騎手賞に輝いた。また、11年は秋華賞(アヴェンチュラ)とジャパンC(ブエナビスタ)のGI2勝など重賞10勝(地方含む)と、大舞台で強さを見せた。
春からはブエナビスタと新コンビを組み、ヴィクトリアマイル2着、宝塚記念2着、天皇賞・秋4着と惜敗続きだっただけに、ジャパンCを制して「現役最強を証明できてうれしい」と男泣きしたシーンは印象深い。ブエナビスタは有馬記念7着を最後に引退したが、来年はGIIIの東スポ杯2歳Sを圧勝したディープブリランテ(栗・矢作、牡2)とのコンビで、牡馬クラシック戦線をにぎわしてくれそうだ。
また、騎乗馬が得た獲得賞金31億2202万2000円は、福永騎手の27億8693万5000円を大きく上回り、最多賞金獲得騎手賞も受賞。オルフェーヴルの4冠などGI6勝の池添謙一騎手の賞金が22億117万6900円だったことからも、岩田康騎手の活躍が際立った1年だった。