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第61回朝日杯FS(20日、中山11R、GI、2歳オープン、せん馬不可、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金6300万円=出走16頭)阪神JFのアパパネに続いてキングカメハメハ産駒ローズキングダムの勝利。美酒に酔ったのはもちろん、生産者であるノーザンファーム(北海道・安平町)の吉田勝己代表(61)だ。「キングカメハメハ旋風だね。大して見栄えのする馬ではないのに、凄い勝ちっぷり。驚いたよ」と感心しきりに口を開き、喜びをあらわしたが、この勢いを最終週にもと言葉を続けた。
「有馬記念のフォゲッタブルだけじゃないんだ。新馬(ルーラーシップ=牡2、27日阪神芝2000メートル新馬でデビュー予定)がいるからね。来週はエアグルーヴ旋風といくよ」。そう、ともに女傑グルーヴの子でルーラーはキンカメ産駒。鼻息が荒くなるのも当然か。
ローズキングダムの今年産まれた当歳の弟(父シンボリクリスエス)、母ローズバドのお腹に宿るジャングルポケットとの間の命はいずれも同じ橋口厩舎に入厩することになっている。母が3度小差で泣き、果たせなかったGI制覇の悲願を達成できた喜びに、牧場関係者はいずれも感無量の面持ちだった。(水戸正晴)