競馬ニュース > 記事
安田記念まで6週連続となるGIシリーズがスタート。5月4日に京都競馬場で行われる天皇賞・春(芝3200メートル)には古馬の強豪が集結した。キズナ、ゴールドシップ、ウインバリアシオンに注目が集まるが、前年の勝ち馬を忘れてはいけない。フェノーメノは休み明けの日経賞(5着)を使って、気配がグンと良化。史上3頭目の天皇賞・春連覇へ調子を上げている。
メジロマックイーン、テイエムオペラオーという過去の王者に肩を並べられるか。日経賞(5着)をひと叩きされたフェノーメノが、史上3頭目となる連覇の偉業に挑む。
「本番に向けての過程は去年のほうがいい形だが、今年も雰囲気は良くなっているし、かなりいい状態。上積みは大きく、堂々とGIを走れる」
戸田調教師が愛馬の仕上がりに胸を張る。全休日明けの29日は、角馬場と坂路で乗り込んだが、指揮官の言葉どおり、漆黒の馬体は張りを取り戻し、迫力が増してきた。
昨秋に軽い左前繋靭帯炎を発症し、天皇賞・秋を断念。宝塚記念4着以来、約9カ月ぶりとなった日経賞は、走りに気負いが見られた。「久々にもかかわらず、気が入りすぎていた。精神的に追い詰めすぎたのかもしれない」と陣営は振り返る。2週連続で蛯名騎手を乗せて追い切るなど、長期ブランクを考慮して強気に攻めたことが裏目に出た。敗因が明らかならば修正は可能だ。