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2013年度のJRA賞受賞馬選考委員会が7日、都内のJRA六本木事務所で開かれ、年度代表馬に昨年、国内外でGI4勝をあげたロードカナロアが選ばれた。スプリント路線を主戦場にした馬が選ばれるのは史上初。有馬記念を圧勝したオルフェーヴルは最優秀4歳以上牡馬に選ばれ、最優秀3歳馬のタイトルを獲得したキズナとメイショウマンボは産経大阪杯(4月6日、阪神、GII、芝2000メートル)で初対決する。授賞式は27日に東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京で行われる。
世界のロードカナロアが、またひとつ競馬史に名前を刻んだ。短距離馬としては1998年タイキシャトル以来、史上2頭目となる年度代表馬選出。選出対象年に国内外でマイルGI3勝だった先輩に対し、こちらはスプリントGI3勝、マイルGI1勝。スプリンターの選出は史上初の快挙だ。吉報を受け取った安田調教師は声を弾ませた。
「(カナロアは)かけがえのない存在。こんなタイトルは一生に一度、取れるかどうか分からないので、何とかこのチャンスを生かしたかった。昨年は安田記念も勝てましたし、あの馬に大きなプレゼントをしてもらった感じです」
国内外で圧倒的な強さを見せつけた一年だった。上半期は高松宮記念を制すると、安田記念に挑戦して“2階級制覇”。「改めて計り知れない底力を見せてもらいました」と指揮官は思い出深いレースにこの一戦をあげた。
下半期はスプリンターズS連覇を弾みに、香港スプリント連覇の快挙で有終の美を飾った。陣営は有馬記念で劇的なパフォーマンスを見せたオルフェーヴルの存在が気になったようだが、総票数280票中209票という多数の支持を受けて、2013年の代表馬に輝いた。