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【シャティン(香港)8日=柴田章利】レースを翌日に控え、時折小雨が降る中、日本から遠征している5頭が最終調整を行った。
《ヴァーズ》天皇賞・秋7着、ジャパンC10着のジャガーメイル(美・堀、牡8)は芝でラストを伸ばす調教。手前を何度も替えるような面を見せていたが、動き自体は力強かった。渡邉調教助手は「オールウエザー(AW)での予定でしたが、雨が降ったので芝で5ハロンから軽くやりました。状態はまずまずいいと思います」と笑顔で話した。また、このレースで仏国馬バイリルに騎乗予定のクリストフ・ルメール騎手はインフルエンザの軽症状が出たため、9日の騎乗は様子を見て決められる。
《スプリント》安田隆厩舎の2頭はともに芝で最後の直線をサラッと流す調教で汗を流した。先に馬場に出てきたロードカナロア(牡4)は軽快な走り。スプリンターズS優勝の実力を発揮できる雰囲気になっている。カレンチャン(牝5)もスピード感に加えて力強さもあり、状態は絶好の様子だ。両馬に乗った安田翔調教助手は「2頭ともに、本当に順調にきました。カナロアは最後に少し気合をつけましたが、いい反応をしていました。カレンチャンもいい状態だと思います。これがラストランになるので、悔いの残らないように仕上げることができました」と話し、スプリンターズSワンツーの再現がありそうな様子だった。
《マイル》マイルCS勝ちのサダムパテック(栗・西園、牡4)はAWで軽めのキャンター調整。軽めのメニューだが馬に落ち着きがあり雰囲気は上々だった。西園調教師は「あまり気持ちを表に出さないタイプだが、この馬なりに気合が乗ってきた。自信を持って送り出せると思います。2年前のエーシンフォワード(4着)よりいい結果を出したいね」と話した。グランプリボス(栗・矢作、牡4)はAWでラストを伸ばして気持ちを乗せる調教。矢作調教師は「やれることはやりました。流れさえ向いてくれればチャンスがあると思います」と自信を見せていた。
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