３１日、東京競馬場で“競馬の祭典”「第７６回日本ダービー」（ＧＩ、芝２４００メートル）が行われ、横山典弘騎手騎乗で２番人気のロジユニヴァース（牡３歳、美浦・萩原清厩舎）が直線で抜け出し、２分３３秒７（重）で快勝。皐月賞１番人気１４着大敗から見事に巻き返し、０６年生産のサラブレッド系７７６８頭の頂点に立った。

　レースはＮＨＫマイルＣ馬ジョーカプチーノが好スタートからハナを切り、逃げると思われた武豊騎手騎乗のリーチザクラウンは離れた２番手を追走した。その後ろにロジユニヴァース、ゴールデンチケットと続き、皐月賞馬で１番人気のアンライバルドは中団からレースを進めた。

　最後の長い直線、リーチザクラウンがジョーカプチーノをかわし先頭へ。その内からロジユニヴァースが伸びてくる。ラスト１ハロン手前で先頭にたち、終わってみれば２着リーチザクラウンに４馬身差をつける完勝で、見事に第７６代ダービー馬に輝いた。

　２着は５番人気リーチザクラウン（牡３歳、栗東・橋口弘次郎厩舎）、３着は８番人気アントニオバローズ（牡３歳、栗東・武田博厩舎）。皐月賞馬で１番人気に支持されたアンライバルド（牡３歳、栗東・友道康夫厩舎）は直線伸びず１２着に終わり、２冠達成はならなかった。

　ロジユニヴァースは、父ネオユニヴァース、母アコースティクス、母の父ケープクロス。牡３歳で美浦・萩原清厩舎所属。通算６戦５勝。重賞は０８年札幌２歳Ｓ（ＧＩＩＩ）、０８年ラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓ（ＧＩＩＩ）、０９年弥生賞（ＧＩＩ）に続いて４勝目。近親にＧＩＩＩファンタジーＳ２着のモンローブロンド、ＧＩＩＩラジオＮＩＫＫＥＩ賞２着のノットアローンがいる。

　ちなみに鞍上の横山典弘騎手は１５回目の挑戦で悲願のダービー制覇。萩原調教師もダービー初勝利となった。ロジユニヴァースの父ネオユニヴァースは皐月賞＆ダービーを勝った２冠馬で、この３歳世代が初年度産駒となるが、皐月賞をアンライバルドで勝ち、違う馬での“変則２冠”となった。

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