《新潟２歳Ｓ＝Ａ》稍重馬場を考えればＶ時計（１分３３秒８）は優秀。４馬身差圧勝の勝ち馬は別格だったが、差し・追い込み決着の中、好位から２着に粘ったウインファビラスは、ＧＩの厳しい展開で台頭する可能性も十分だ。

　《アルテミスＳ＝Ｂ》中盤が緩みラスト２ハロンの瞬発力勝負で、大外から差し切ったデンコウアンジュは強いの一語。当時は外差し馬場だったことを考慮すれば、途中から逃げて２着のメジャーエンブレムにも高い評価が必要だ。ただし、同週の１６００万下とタイム比較では、ココロノアイが勝った昨年や、コレクターアイテムの３年前のレベルには及ばない。

　《ファンタジーＳ＝Ｂ》前半３ハロン、同４ハロンとも、このレースとしてはかなり遅い。余力十分だった先行勢が流れ込んだ形で、速い上がりを使いながら差しそこねた馬の巻き返しに注意。

　《赤松賞＝Ｃ》前半５ハロン目に１３秒１というマイル戦ではめったにない超スローペース。Ｖタイム（１分３６秒１）は同日の未勝利戦にも劣る平凡なもの。６年前のアパパネがこのレースを勝って本番も制したが、今年は厳しいか。

　《秋明菊賞＝Ｂ》アットザシーサイドの勝ちタイム（１分２２秒６）は自身が勝った新馬戦（内回り）より０秒６遅い平凡なものだったが、遅い流れを後方からあっさり差し切った決め手はマイル戦でも侮れない。

◇結論◇

　新潟２歳Ｓ２着が強い内容だったウインファビラスを中心視する。次走のアルテミスＳは５着だったが、馬場の悪い内をさばいて伸びてきており、着順以上の評価ができる。混戦で浮上するとみた。そのアルテミスＳ１、２着馬のデンコウアンジュ、メジャーエンブレムも当然、上位候補。ファンタジーＳ組は末脚不発に終わった馬から、メイショウスイヅキ、アドマイヤリードをピックアップ。決め手鋭いアットザシーサイドも押さえておく。

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