週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するコラム。特別登録を基に各レースを予習する際の参考資料としてご活用下さい。今週のターゲットは、京都牝馬Ｓ・ダイヤモンドＳ・ヒヤシンスＳ・小倉大賞典・大和Ｓ・フェブラリーＳの6レースです。


⇒当該週の1重賞に絞って考察! 『特選重賞データ分析編』はコチラ


▼2024年02月17日(土)　京都11R　京都牝馬ステークス
【“前年以降の、中央場所の、1200ｍ超の、3勝クラス以上のレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験の有無別成績（2016年以降）】
●あり [7-7-8-43]（3着内率33.8%）
●なし [1-1-0-67]（3着内率2.9%）
→前年以降の戦績がポイント。ローカル場や1200ｍ以下のレースを主戦場としてきた馬、そして逃げ馬は強調できません。


▼2024年02月17日(土)　東京11R　ダイヤモンドステークス
【調教師の所属別成績（2020年以降）】
●美浦 [2-3-4-19]（3着内率32.1%）
●栗東 [2-1-0-31]（3着内率8.8%）
→関西馬は割り引きが必要。ちなみに、調教師の所属が栗東だったにもかかわらず3着以内となった3頭のうち2頭は、前走の着順が1着、かつ前走の2位入線馬とのタイム差が0.3秒以上でした。


▼2024年02月18日(日)　東京09R　ヒヤシンスステークス
【前走の着順ならびに前走の1位入線馬とのタイム差別成績（2019年以降）】
●着順が1着、もしくは1位入線馬とのタイム差が0.2秒以内 [4-4-5-29]（3着内率31.0%）
●着順が2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上 [1-1-0-20]（3着内率9.1%）
→大敗直後の馬は不振。なお、前走との間隔が中2週以内の馬も2019年以降[0-0-0-13]（3着内率0.0%）と苦戦しています。



▼2024年02月18日(日)　小倉11R　小倉大賞典
【“前年以降の、JRAの、2000ｍのレース”において2着以内となった経験の有無別成績（2018年以降）】
●あり [6-5-4-31]（3着内率32.6%）
●なし [0-1-2-43]（3着内率6.5%）
→今回より1ハロン長い距離のレースに実績のある馬は堅実。特別登録を行った馬のうち、“前年以降の、JRAの、2000ｍのレース”において2着以内となった経験があるのは、エピファニー・エンペザー・クリノプレミアム・ショウナンバシット・タガノパッション・ダンディズム・ディープモンスター・フェーングロッテン・ホウオウリアリティの9頭です。


▼2024年02月18日(日)　京都11R　大和ステークス
【“京都・阪神・中京の、1勝クラス以上の、1400ｍのレース”において4着以内となった経験の有無別成績（2017年以降）】
●あり [7-7-7-60]（3着内率25.9%）
●なし [0-0-0-26]（3着内率0.0%）
→こちらも今回より1ハロン長い距離のレースに実績のある馬が中心。1200ｍ以下のレースを主戦場としてきた馬は過信禁物と見るべきでしょう。


▼2024年02月18日(日)　東京11R　フェブラリーステークス
【血統別成績（2018年以降）】
●父がミスタープロスペクター系種牡馬 [5-3-1-18]（3着内率33.3%）
●父がミスタープロスペクター系以外の種牡馬 [1-3-5-58]（3着内率13.4%）
→ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒は相応に高く評価したいところ。一方、父がミスタープロスペクター系以外の種牡馬、かつ“JRAの、G1のレース”において7着以内となった経験がない馬は2018年以降[0-0-0-39]（3着内率0.0%）と上位に食い込めていません。


次回、【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】特選重賞データ分析編は2/18公開予定です。


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○執筆者プロフィール

伊吹 雅也（いぶき・まさや）
埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『血統＆ジョッキー偏差値2023-2024 ～儲かる種牡馬・騎手ランキング～』（ガイドワークス）、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』（ガイドワークス）など。2023年11月24日には最新刊『ウルトラ回収率 2024-2025』（ガイドワークス）をリリース。

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