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宝塚記念(25日、阪神、GⅠ、芝2200メートル)の1週前追い切りが15日、東西トレセンで行われた。昨年のエリザベス女王杯を制した良血ジェラルディーナ(栗・斉藤崇、牝5)は、新コンビの武豊騎手(54)=栗・フリー=を背にCWコースでパワフルな走りを披露。初のビッグタイトルを獲得した舞台で、2つ目の勲章を狙っている。
名手との呼吸はぴったりだ。帰国初戦でGⅠ2勝目を狙うジェラルディーナが、力強いフットワークを披露。初めてコンタクトを取った武豊騎手が、好感触を伝える。
「5ハロンくらいからペースを上げて、しまいはしっかりとやりました。やっぱり、さすがにいい馬ですね」
栗東CWコースで単走追い。力みを見せずリズム良くラップを刻み、3、4コーナーから徐々に加速。直線はダイナミックなフォームでウッドチップを蹴り上げ、6ハロン82秒1-11秒4をマークした。この追い切りのため、函館から栗東に駆け付けた武豊騎手は「一時帰国やな(笑)。思ったより引っ掛からず、のんびりと走っていましたね。しっかりとコンタクトは取れたので、レースにつなげていきたいですね」と手応えをつかんだようだ。
前走は、大阪杯から中3週で香港GⅠクイーンエリザベスⅡCに挑むも6着。父モーリス(香港マイル、チャンピオンズマイル、香港C)、母ジェンティルドンナ(ドバイシーマクラシック)に続く海外GⅠ制覇とはならなかったが、GⅠ初制覇を飾った昨秋のエリザベス女王杯と同じ阪神芝2200メートルで、再び頂点を狙う。
武豊騎手が「2200メートルは勝っている舞台だし、何度も一緒にレースをしてきて実力があることも分かっているからね」と期待すれば、斉藤崇調教師も「2200メートルに延びた方が競馬はしやすい。延びれば延びるだけいいタイプですから」と歓迎する。
鞍上に歴代最多の宝塚記念4勝のレジェンドを迎え、芝2200メートルも産経賞オールカマー勝ちを含め3戦2勝。2度目の戴冠に向け、ピースはそろっている。(丸橋正宣)
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