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開幕日の中山メインにステイヤーズS(12月3日、中山、GⅡ、芝3600メートル)が行われる。第56回を数える冬の名物マラソンに14頭のスタミナ自慢が登録。昨年の上位3頭がそろい踏みしており、長丁場と言えども目が離せない一戦となりそうだ。
ディバインフォース(栗東・寺島良厩舎、牡6歳)は昨年の覇者。前走の京都大賞典は中距離戦では分が悪く7着に敗れたが、「2400メートルでもあれだけついていけて、最後は全体の上がりが速い中でしっかり脚を使えていました」と寺島調教師は手応えを口にした。3歳時には菊花賞で4着に好走した生粋のステイヤーが、持ち前のスタミナで連覇を狙う。
アイアンバローズ(栗東・上村洋行厩舎、牡5歳)は昨年の2着馬。今年の阪神大賞典でディープボンドに肉薄する2着に入ると、天皇賞・春でも5着と一線級の力を示した。前走の京都大賞典は16キロ増と明らかな太め残りだったが6着と休み明けとしては上々の結果。5歳にして一段と成長しており、悲願の重賞初制覇を果たしたい。
昨年の3着馬シルヴァーソニック(栗東・池江泰寿厩舎、牡6歳)が7カ月ぶりの復帰戦を迎える。阪神大賞典3着から挑んだ前走の天皇賞・春ではスタート直後につまずき川田騎手がよもやの落馬で競走中止。カラ馬のままゴールし、入線後は外ラチを飛び越えて転倒する衝撃のシーンがあったが、幸い大事には至らなかった。休み明けが鍵とはなるが、自慢の先行力を武器に初タイトルを手にしたい。
ディアスティマ(栗東・高野友和厩舎、牡5歳)は昨年の天皇賞・春を果敢にハイラップで逃げて6着と驚異の持続力を披露。続く札幌日経OPを逃げ切って5勝目を挙げたが、その後に種子骨靭帯炎が判明して長期休養を余儀なくされた。1年2カ月ぶりに復帰した前走・京都大賞典では終始力みながらのレースだったが5着とよく粘り込んだ。ひと叩きされた今回は大幅なパフォーマンスアップが期待できる。
ほかにも350キロ前後の超小柄な馬体で人気を博すメロディーレーン(栗東・森田直行厩舎、牝6歳)、重賞3勝を誇る古豪ユーキャンスマイル(栗東・友道康夫厩舎、牡7歳)、古都Sを制した上がり馬プリュムドール(栗東・奥村豊厩舎、牝4歳)などにも要注目だ。