１１月６日の阪神１１Ｒで行われた「第１２回みやこステークス」（３歳以上オープン、ＧⅢ、ダート１８００メートル、別定、１６頭立て、１着賞金＝４０００万円）は、幸英明騎手とコンビを組んで中団の後ろからレースを進めた１１番人気サンライズホープ（牡５歳、栗東・羽月友彦厩舎）が直線で鋭く伸びてＶ。昨年のシリウスＳに続く２度目の重賞勝ちを飾り、チャンピオンズカップ（１２月４日、中京、ＧＩ、ダート１８００メートル）の優先出走権を獲得した。タイムは１分５１秒６（良）。

アタマ差の２着は馬群の中から伸びたハギノアレグリアス（２番人気）。さらにクビ差の３着に最後方から追い込んだ１番人気のオメガパフュームが入った。

レースはウィリアムバローズが主張して先手を奪い、メイショウフンジン、メイショウドヒョウ以下が続く流れ。人気のオメガパフュームは最後方からレースを進めた。前半５ハロン６１秒７とペースは決して速くなかったが、各馬が早めに仕掛けて４コーナーでは５～６頭が大きく横に広がる形。サンライズホープは外を回って出走馬最大の馬格を生かす力強い伸び脚を発揮し、内から追いすがるハギノアレグリアス、外から猛追するオメガパフュームを退けて波乱のゴールに飛び込んだ。

◆幸英明騎手（１着　サンライズホープ）「もともと力はある馬なので、何とかいいところを見せることができればと思っていました。（後方待機は）予定通り、と言いたいところなのですが、ゲートを出てトモを滑らせてしまって予定より後方になってしまいました。ですが、どこかでこういう競馬を試したいと思っていましたし、行き脚がつかなかったことが結果的にいい方に出ましたね。先行してだらしない競馬が続いていましたから、普段と違う競馬で少し戸惑っていました。しかし３コーナーから手応えが戻ってきて、これならいい勝負ができると思いました。（２着以下は）来ないでくれと思って追っていました。きょうは力があることを再確認できましたね。もまれ弱かったり、いろいろと条件はつきますが、力はあります。順調に行ってくれれば楽しみですね」


◆羽月友彦調教師「出遅れた時点で『あーあ』と思って見ていましたが、結果的にすごく強い競馬をしてくれて、力があると再認識できました。意外過ぎてまだ頭が整理できていないですね…。どこかで違う形の競馬をしなきゃいけないと思っていましたが、期せずしてそういうレースになって、結果も出してくれて期待以上の競馬でした。状態はいいだけに思い通りに走れず、もどかしい競馬が続いていましたからね。枠も良かったり、前が流れてくれたりと、いろいろといい方に回ってくれました。先行にこだわらなくていい、というのは収穫です」

※次走は未定

みやこＳを勝ったサンライズホープは、父マジェスティックウォリアー、母オーパスクイーン、母の父スペシャルウィークという血統。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬で、馬主は松岡隆雄氏。通算成績は２０戦７勝。重賞は２０２１年ＧⅢシリウスＳに次いで２勝目。みやこＳは羽月友彦調教師が１４年インカンテーション、幸英明騎手が１９年ヴェンジェンスに次いでともに２勝目。

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