漆山　まずは西のチューリップ賞組からお願いします。

　正木　人気馬で申し訳ないが、調教でもレシステンシアにケチをつけるところはない。雨が降り出す前の坂路はやや軽めの馬場で、とくにラスト１ハロンで速い時計になる馬が多かった。この馬はテンからオーバーワークにならないよう無理せず、４ハロン５２秒０－１１秒８。牝馬らしからぬパワフルで推進力に富んだ走りは、阪神ＪＦで２歳女王になった貫禄すら感じられる。

　漆山　それなら、美浦からは穴っぽいピーエムピンコを。Ｗコースの外めを一杯に追われて５ハロン６７秒０－１２秒９。関西までの長距離輸送を控えているにしては、かなり攻めた内容でした。走りにも前向きさが感じられましたし、一発に注意したいですね。

　正木　かわいらしい名前やな。そうそう、先週末に栗東入りしたチェーンオブラブがいい動きを見せていたぞ。ＣＷコースでラスト１ハロン１１秒８。馬なりでもキビキビした動きで、集中力のある走りやった。レース直前での美浦からの長距離輸送を避けたぶん、当日に落ち着きがあれば、ＧＩＩＩ・フェアリーＳ２着の“根性駆け”も魅力や。ところで、弥生賞ディープインパクト記念組は関東馬が幅を利かせそうやな。

　柴田　美浦は雨が降りましたが、Ｗコースも坂路も時計は出やすい状態。なかでもオーソリティの動きが抜群でした。２週前はＧＩ馬のステルヴィオ、１週前は３勝クラスのモンテグロッソ、今週もＯＰのランガディアと年長の上級馬にことごとく先着。反応が鋭く力強い伸びで、順調度でも前走時を上回ります。

　漆山　柴田さん、もう１頭お願いします。

　柴田　それならブラックホール。調教は地味なタイプだが、今週は５ハロン６６秒２－１２秒２。未勝利馬相手とはいえ、追走して外を回して４馬身先着と目立つ動きをしていたよ。

★弥生賞ディープインパクト記念の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら　調教タイムも掲載

★チューリップ賞の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら　調教タイムも掲載

この記事はいかがでしたか？

 (1)