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春の古馬マイル王決定戦・安田記念(GI)が、5日に東京競馬場で行われる。サンケイスポーツで活躍中のプロ予想家スガダイは、今年は傑出馬が不在と判断。前日発売で断然人気のGI5勝馬アパパネは▲とし、13番人気の〔8〕枠(18)番リーチザクラウンに◎だ。リーチは昨年のこのレースは最内枠がアダとなり、1番人気を裏切る形となったが、大外枠を引いた今年こそ激走だ!
今年の安田記念の顔ぶれを見て感じるのは、傑出馬不在ということだ。
アパパネが断然人気だが、理由のひとつに前走のヴィクトリアマイルでブエナビスタ(昨年の年度代表馬)を破ったことが挙げられる。ただ、ブエナはマイルがベストではなく、その相手に勝ったことで過剰人気になっている印象だ。1番人気の牝馬は09年にウオッカが優勝しているが、ウオッカはダービー馬。アパパネは、まだ一線級の牡馬に勝っていない。
本命は(18)番リーチザクラウン。3歳時はクラシック路線の中心を歩み、ダービー2着の実績もある。昨年はマイラーズカップ(GII)を快勝し、続く安田記念は1番人気に推された。結果は14着だったが、最内の〔1〕枠(1)番が災いして、きゅうくつな競馬を強いられたのが敗因。レース2日後には骨折が発表され、その影響もあっただろう。近2走は惨敗だが、2走前は馬群に包まれ、前走はレース中につまずき、さらにトモ(腰や後ろ脚の辺り)を滑らせ、競馬をしていない。
乗り難しくて、ムラな面もあるが、力があるのは間違いない。外めを気分よく、スムーズに走らせればマイルぐらいなら止まらない。昨年のマイラーズCと同じ大外枠を引いたのもプラスだ。今回は北村宏司騎手が初騎乗だが、以前ほど折り合いに心配がなくなっているので問題ないだろう。
(16)番ジョーカプチーノが対抗、(8)番アパパネが▲と東京のマイルGI優勝馬を上位に取ったが、△(2)番シルポート、(4)番クレバートウショウ、(7)番シルクアーネスト、(13)番ダノンヨーヨーも印ほど力の差は感じない。それにしても、昨年の1番人気馬が、こんなに人気を落とすとは…。
馬券は(18)の単勝、複勝。(18)からの馬連、(18)から1頭軸の3連複で勝負するつもりだ。(スガダイ)
★この日のリーチザクラウン
午前10時に滋賀県・栗東TCを出発し、午後3時18分に僚馬の(10)リディルと同じ馬運車で東京競馬場に到着。すんなり馬房に入ると、差し出されたカイバ桶に顔を突っ込んで、夢中で食べ始めた。「輸送は慣れているし、食欲も旺盛で問題ないよ。デキは特に変わりなく、ずっとキープしている。年を重ねて落ち着きも出てきた」と村木孝行厩務員は好仕上がりを伝える。「ゲートを出てみないと分からないが、スムーズに行ってここでどれだけ通用するかだね。不気味さはあるよ」と村木厩務員はニヤリ。