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26日の阪神11Rで行われた第10回阪神カップ(3歳上オープン、GII、芝1400メートル、17頭立て、1着賞金=6500万円)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗の3番人気ロサギガンティア(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)がゴール前の競り合いを制してハナ差勝ち。2度目の重賞勝ちを果たした。タイムは1分21秒4(稍重)。
今週もM.デムーロ騎手の手綱さばきがさえ渡った。なんと4週連続の重賞V。ロサギガンティアを1年9カ月ぶりの重賞制覇へと導き、その存在感を改めて強烈にアピールした。
レースはアクティブミノルが抜群のダッシュを決めて先行策。テイエムタイホー、スマートオリオンがこれを追い、その後ろにサンライズメジャー、さらに人気のビッグアーサーなどが続いた。よどみないペースで流れ、直線に入ると先行馬は軒並み失速。直線半ばからはロサギガンティアとダンスディレクターの争いになり、いったんは外のダンスディレクターが差し切ったかと思われたが、再び盛り返したロサギガンティアがわずかに先着した。これで阪神Cはキンシャサノキセキ(09、10年)、サンカルロ(11、12年)、リアルインパクト(13、14年)に続き、7年連続で関東馬が勝ったことになる。
ハナ差2着が5番人気のダンスディレクター。ビッグアーサーは2着から1馬身1/2差の3着に終わっている。
ロサギガンティアは、父フジキセキ、母ターフローズ、母の父Big Shuffleという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(有)社台レースホースの所有馬。通算成績は17戦5勝。重賞はGIIフジテレビ賞スプリングS(2014年)に次いで2勝目。藤沢和雄調教師は阪神C初勝利。ミルコ・デムーロ騎手は09年キンシャサノキセキに次いで2勝目。
自身初の4週連続重賞VとなったM.デムーロ騎手は「すごい。本当にとってもうれしいです。ロサギガンティアはお母さんがイタリアの馬。だからすごい喜んでいます。前に乗ったとき(フジテレビ賞スプリングS優勝時)にGIIを勝ったし、真っ黒で賢い馬だし、大好きです。前走も最後伸びていたし、自信を持っていました。スタートが良かったし、いいポジションが取れて、最後また伸びた。もちろん明日も勝ちたいです」と有馬記念(サウンズオブアース)制覇にも意欲をみなぎらせていた。
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