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新潟大賞典は新潟芝2000mで施行されるハンデ戦のG3。
昨年は不良馬場のなか、59.0キロを背負ったカラテが競り勝った。今年も出走するカラテは59.5キロ、そのほかG2に勝ち鞍をもち、前走金鯱賞3着のヨーホーレイクが59.0キロを負担する。
59という数字に慣れた方もいれば拒否感のある方もおり、受け取り方がオッズに多少なりと組み込まれるのだからハンデ戦は面白い。前走3勝クラスからの好走が多いレースでもある。過去10年分のデータを使用し、勝ち馬を探っていきたい。
逃げた馬の成績は【0-2-0-8】。馬券内へ好走した馬の内訳は、2020年7番人気2着アトミックフォース、2023年2番人気1着セイウンハーデス。
今年は良馬場になりそうなので、不良馬場の昨年はあてにしづらい。アトミックフォースの2020年は、1000m通過59秒7で新潟外回りにしては緩みなく流れた。54キロは活きたが、対象期間中の脚質別成績を見ると、前々から残す馬も多い。
▼脚質別成績
逃げ 0.0% 20.0% 20.0%
先行 6.1% 12.1% 18.2%
中団 10.0% 17.1% 22.9%
後方 2.3% 4.5% 13.6%
新潟らしく、上がり最速馬の複勝率66.7%と及第点の数字だが、キレ不足を補える流れのなか、先行してしぶとさを活かす馬も散見される。
2019年は緩やかなペースでも、中団以降に構え、32秒台後半から33秒台前半の上がりを使った馬の差し決着。凝集型の馬群で、位置取りより瞬発力が優位に働いた。
2022年は緩みない流れのなか、勝ち馬はレッドガランは外枠から前々で運び、4角5番手から凌ぎ切っている。3着以内馬の上がりは34秒台だった。
今年はマイルを主戦場にし、今回は1ハロン延長の逃げ馬セルバーグがいるため、例に挙げた2019年か2022年かだと、後者に近い流れになる率が高そう。
レッドガランやアトミックフォースのように、抜群に切れる脚はなくても、前で受けてしぶといタイプにも注意したい。
スタートは2コーナーの延長点にあり、3コーナーまで948mとかなり長い。3、4コーナーは短く、かつ下りとなる。最後の直線は659mと再び長く、大半が長い二本の直線で構成され、基本的にはホームストレッチを速く走れる馬に向くコース。
逃げ馬に注目すると、前述したセルバーグがいる。重賞で馬券に絡んだ二度のレース、中京記念1着・小倉大賞典3着は、ともにハナに立ち緩みないラップを刻んでいる。
特に前走の小倉大賞典は、外差し馬場を1000m通過57秒2で逃げており、自分の型に持ち込めると強い。直線の止まり方を見ると、もう1ハロンの延長はどうかも、タイプ的にスローで逃げる率は低そう。緩みない流れを想定したい。
◎ヨーホーレイク。前走役2年2ヵ月ぶりの金鯱賞は、1000m通過58秒4の緩みない流れ。これを道中インの2、3番手につけながら、直線よく粘っていた。斤量2キロ増も、叩かれた上積みと、相手関係を考えると期待できそう。馬券は◎の単勝。ノッキングポイント・ブレイヴロッカーへの馬連・ワイド。