＜栗東トレセン＞

祖父ディープインパクト、父サトノダイヤモンドに続く父子３代制覇を狙うサトノグランツは、前走の神戸新聞杯をコースレコードＶ。「大きなダメージもなくすぐに乗り出せたし、上積みはありそう。コース形態は問題ないし、下り坂を経験しているアドバンテージもある」と友道調教師。京都新聞杯の勝ち馬で、登録メンバー中一頭だけ京都で勝ち鞍のある点を強調した。

サヴォーナは神戸新聞杯で前めからしぶとく粘って２着に好走した。トライアルを使って気配はさらに上向いている。中竹調教師は「いい雰囲気ですよ。先週しっかり追い切ったことによって体の水っぽさが前回と全然違いますね。自分から自由に動けるのがこの馬の武器です」と力を込めた。

ファントムシーフはＣＷコースを軽やかなフットワークで駆け抜けた。梛木助手は「活気がありましたし、いい集中力で走れていました。競馬に向けていい調整ができています。距離は延びますが、自分のリズムで運べればチャンスはあると思います」と語った。


ハーツコンチェルトの前走は内が有利な馬場状態でレコード決着。大外枠から鋭く脚を伸ばしたが、条件が厳しかった。ラスト１冠に向けて、引き続き栗東に滞在して調整。武井調教師は「１回使って動きも良くなっていると思いますし、精神的にもどっしりしていますね。３０００メートルは未知数ですが、いい方向に向いて逆転できれば」と期待した。

＜美浦トレセン＞

皐月賞馬ソールオリエンスは坂路からＷコースで調整。手塚調教師は「特に雰囲気は変わりありません。長距離輸送での競馬は初めてだし、向こうに着いてから初めての場所で気分がどうなるか。うまく対応してほしい。今はとにかく順調なのが何より」とうなずいた。

４連勝中のドゥレッツァも坂路→Ｗコースのメニューを消化。尾関調教師は「一戦ごとにしっかりしてきて、いい成長曲線を描いている。普段から落ち着いているので折り合いは心配ない。距離も現状、２２００メートルであの競馬ができていれば、同世代の３０００メートルでも今の力は発揮できると思います」と、連勝中の勢いも味方に一発を狙っている。

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