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札幌記念はここ5年の連対馬10頭中、サンデーサイレンス系が7頭、母の父SSが2頭と、札幌記念はSSの血が入った馬の強さが目立つ。今年は17日現在の出走予定馬のうち、SS系が6頭、母の父SSが3頭いるが、中でも注目は、母の父がSSのマイネルスターリーだ。父スターオブコジーンも産駒が札幌芝で22勝を挙げ勝率19%と好成績を収め、スターリー自身も札幌芝で5勝、前走の函館記念優勝と抜群の洋芝適性を見せている。
同じく母父がSSのヤマニンキングリーは昨年の札幌記念の覇者だけに洋芝適性はいうまでもないが、アグネスデジタル産駒は全体的に成長力がひと息という印象。昨秋以降の成績を見ると強調しにくい。
シャドウゲイトも母父がSSで、父ホワイトマズルも産駒にパワーを伝えているが、気分良く走れないともろいタイプが目立つ。自分のリズムで走れるかどうかがカギになる。
SS系では、直子のアクシオンは7歳ながら本格化したのが昨秋なので、ここ2走の不振を度外視してマークしたい。
3歳馬ヒルノダムールは夏から秋にかけて飛躍を遂げたマンハッタンカフェ産駒。父同様にこれから力をつける可能性がある。
ステイゴールド産駒のジャミールは、3代母ピジェットが愛1000ギニー、愛セントレジャーを勝っているように、母系の底力もあり、GIIなら十分好勝負できる。
ロジユニヴァースは父ネオユニヴァースと同様、古馬になっての成長力がもうひとつ。
非SS系ではグラスワンダー産駒のアーネストリーが満点。近親に天皇賞・秋、安田記念を勝ったギャロップダイナがおり、成長力もある。
昨春の天皇賞馬マイネルキッツはスタミナ満点の配合だけに、GIIレベルの2000メートル戦はやや不利。 (血統取材班)