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今週の新潟メーンは「第36回新潟2歳S」(28日、GIII、芝1600メートル)。昨年VのロードクエストはNHKマイルC2着、2着ウインファビラスは阪神JF2着とのちにGI戦線で活躍している。今年は混戦ムードだが、注目はルーラーシップ産駒のイブキだ。
現2歳世代が初年度のルーラーシップ産駒は、これまでにJRAで5頭が勝ち上がったが、記念すべきV第1号がイブキだ。東京芝9Fのデビュー戦を好位から危なげなく押し切り、2着レジェンドセラーと“ルーラー丼”を完成させた。
「うまく折り合い、しまいもしっかり伸びた。理想的なレース運びができました。相手も決して弱くなかった」と奥村武調教師。言葉どおり、2着馬は次走を快勝した。
18日にはWコースで4F52秒9(馬なり)をマークし、一杯に追われたヒプノティスト(3歳500万下)を手応えで圧倒し併入。
「厩舎で一番攻め駆けする馬を相手に、すごくいい動き。体はもう少し大きくなってほしいが、初戦より力強さが出てきた」と指揮官。1F短縮など課題は多いが、「新潟までの輸送も心配いらないと思う。並んでからどんどん前に出る精神的な強さを持っている」と自信は揺るがない。
3回東京芝9Fでの新馬Vは、阪神JF&NHKマイルC馬メジャーエンブレムや毎日杯馬マイネルフロストと同じ。イブキも将来は約束されていると言っていい。酷暑の越後路で来春への“息吹”が感じられそうだ。(夕刊フジ)
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