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生きのいい4、5歳が半数以上を占めるが、ここは6歳世代の生き残りが黙ってはいない。レイデオロ(ダービー)、アルアイン(皐月賞)、キセキ(菊花賞)の同世代GIホースと激しいつばぜり合いをしてきたサトノアーサーが地力の違いを示す。
セレクトセールで2億円超えした期待馬で、当然3歳まではクラシック路線を歩んだ。成長するにつれてスピード色が強い母系が顔を出し、ダービー10着、菊花賞11着と好結果を残すことができなかったが、毎日杯2着や神戸新聞杯3着で前述のライバルたちに食い下がる走りを見せたのは性能の高さゆえだ。
陣営がマイル~1800メートル路線へ舵を切ってからは、重賞初Vを飾った4歳時のエプソムCをはじめ【2・2・1・2】と安定感が増した。約1年ぶりの出走となった2走前のポートアイランドSは、直線で差し切るかと思わせる伸びを見せて2着。次戦のGIIIチャレンジCで5連勝を決めたロードマイウェイを頭差まで追い詰めた、その実力を忘れてはいけない。
前走のキャピタルSは不良馬場もあっての6着でノーカウント。長期ブランクから程良く間隔を空けながら迎える3戦目で、そろそろ本領を発揮していい。
今週の坂路では折り合い重視で最後に乗り手が手綱を緩めた程度だったが、4F52秒1、ラスト1F12秒5の好タイム。池江調教師も「少し掛かり気味だったけど、今までよりもためを作れていた。いいコンディションだと思う」と、気配の良さを感じ取っている。
GIII以下なら【4・4・1・1】の信頼度。今週は晴天続きで、希望している良馬場で戦えそうだ。天も“アーサー王”の復活Vを願っているか。
究極の3連単はアーサーを1着に固定。レッドヴェイロンを2、3着に据えた12点で勝負する。(夕刊フジ)
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