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2日の小倉記念でダンスアジョイが大穴をあけたように、ダンスインザダークの産駒は8月に強い。今週の札幌日曜メーン、真夏の女王決定戦・クイーンSでは同産駒は4頭がエントリー。中でも興味深いのがムードインディゴだ。ムラ駆け傾向にあるが、秋華賞2着の実績があるなど、力量面で決して差はない。
涼しい札幌とはいえ、さすがに8月に入ると最高気温が25℃以上の夏日が多くなってきた。そこで注目したいのが夏に強いダンスインザダーク産駒だ。DD産駒は07年以降、先週まで8月だけの成績で29勝を挙げ、2位サクラバクシンオーに4勝差をつけてトップ。2日に行われた小倉記念ではダンスアジョイが16番人気の低評価を覆して快勝し、DD産駒の夏の強さがクローズアップされた。今週のクイーンSには4頭の産駒が登録しており、俄然注目度は高くなる。
その中でも狙って面白いのがムードインディゴだ。安定感こそ欠くが、GI秋華賞2着、GIIローズS2着、OP忘れな草賞勝ちの実績は、今回のメンバーに入ってもヒケを取らない。
「この春の成績は悪いが、腰がしっかりしてきて実が入ってきた感じ。去年(8着)はキャシャな体でしたからね」。友道調教師は昨年からの馬体面での成長を強調する。
それは1週前追い切りで跨った藤岡佑騎手も感じ取っていた。「去年のクイーンSでも追い切りに騎乗しましたが、体がパンとして腰がしっかりしてきています。調教でも操縦しやすい馬ですし、競馬でも乗りやすいと思います」
5日に行われたその1週前追い切りは、札幌ダートコース(良)で5ハロン69秒8-53秒0-39秒2-12秒2をマーク。終いまでビッシリ追われ、レースに向けて調整は順調そのものといえる。「前走(マーメイドS8着)は、出遅れて位置取りが後ろすぎた。それに馬場も(良発表ながら)悪かったからね」と友道師は決して力負けではないことをアピールする。
得意の8月になり、いっそう期待が高まるダンスインザダーク産駒。ダンスアジョイに続いて重賞を制覇するのはムードインディゴだ。(高尾幸司)