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29日の中山11Rで行われた第47回スプリンターズステークス(3歳上オープン、GI、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=9500万円、グローバルスプリントチャレンジ第6戦)は、岩田康誠騎手騎乗の1番人気ロードカナロア(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)が快勝。GI出走機会5連勝の快挙を成し遂げ、スプリンターズS史上2度目の連覇を飾った。タイムは1分7秒2(良)。
借りはきっちりと返した。前哨戦のセントウルSでまさかの2着に敗れたロードカナロアが、リベンジを果たす快勝。“ここで負けたら引退”という決意を秘めて臨んだ一戦を、堂々と勝ち切った。
発馬を決めたハクサンムーンがダッシュ良くハナを切り、フォーエバーマーク、パドトロワが続く。ロードカナロアは中団を追走した。ハクサンムーンは快調な逃げを見せて、直線に向いて坂を上っても簡単には止まらない。しかし、スムーズに外に持ち出したロードカナロアにゴーサインが入ると、グイグイと力強い伸びを見せる。懸命に粘るハクサンムーンをゴール前でかわし、堂々のV。安田隆行厩舎にとってもスプリンターズS3連覇となった。3/4馬身差2着には2番人気ハクサンムーンが逃げ粘り、クビ差3着には15番人気マヤノリュウジンが入っている。
ロードカナロアは、父キングカメハメハ、母レディブラッサム、母の父Storm Catという血統。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産馬で、(株)ロードホースクラブの所有馬。通算成績は18戦12勝(うち海外1戦1勝)。重賞はGIII京阪杯(2011年)、GIIIシルクロードS、GIスプリンターズS、GI香港スプリント(12年)、GIII阪急杯、GI高松宮記念、GI安田記念(13年)に次いで8勝目。安田隆行調教師は11年カレンチャン、12年ロードカナロアに次いでスプリンターズS3勝目、岩田康誠騎手は12年ロードカナロアに次いで2勝目。
岩田康騎手は「本当に、こういう馬に乗せていただいたことに感謝しています。前回負けて、きょう負けたら引退することが決まっていたのでプレッシャーを感じていましたが、何とか勝ててよかったです。いつも通り落ち着いていましたが、ゲートで出負けしてしまったことだけが心残りですね。(ハクサンムーンは)前に行く馬なので、それだけつかまえればいいと思っていましたが、スタートでリズムを崩しても好位につける力がある馬ですし、邪魔をしないレースをしただけです。勝って当たり前の馬に乗せていただいて、勝ててよかったですし、うれしいです。次も負けないように頑張ります」と背水の陣だったことを明かして、ホッとした表情を浮かべていた。
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うまじく