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新春の中山競馬は最終週を迎え、日曜メインにアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ、芝2200メートル)が行われる。 伝統のGⅡに今年の飛躍を誓う粒ぞろいのメンバーが集まった。
古豪ボッケリーニ(栗東・池江泰寿厩舎、牡8歳)は昨年全て重賞に出走して【1・3・0・1】と力をアピール。唯一着外となった宝塚記念(7着)もイクイノックスから0秒5差と悪くない。GⅡ以下では、2022年のAJCC(3着)から8戦してオール馬券内と抜群の安定感を示しており、年を重ねて円熟味が増してきた印象だ。中山を苦にしない器用さも持ち合わせ、ここでは一枚上の存在といえる。
モリアーナ(美浦・武藤善則厩舎、牝4歳)は昨秋の紫苑Sで重賞初制覇。直線入り口では最後方に近い位置取りながら、馬群の間をスルスルとさばいて差し切った。続く秋華賞でも後方から追い上げ5着。距離延長が課題になるが、切れ味は最上位だ。
チャックネイト(美浦・堀宣行厩舎、騸6歳)は、重賞初挑戦となった前走・アルゼンチン共和国杯で3着と力を見せた。6戦連続で馬券内を外していない堅実さも売りだ。
ラーグルフ(美浦・宗像義忠厩舎、牡5歳)は、昨年の中山金杯制覇をはじめ、中山記念2着やホープフルS3着などコース実績が魅力だ。
重賞で4度の2着があるマイネルウィルトス(栗東・宮徹厩舎、牡8歳)、同じ中山芝2200メートルで行われた迎春S(3勝クラス)を快勝して挑むアドマイヤハレー(美浦・宮田敬介厩舎、牡6歳)、距離克服が課題ながら重賞3勝のカラテ(栗東・辻野泰之厩舎、牡8歳)、皐月賞で5着と善戦した実績があるショウナンバシット(栗東・須貝尚介厩舎、牡4歳)なども侮れない。