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皐月賞の枠順が13日、発表された。京成杯覇者のソールオリエンスは❶枠①番。2020年のコントレイルが、この枠から1冠目を手にし、後に3冠馬へと上り詰めた。臨戦過程こそ違うものの、無敗の皐月賞馬誕生へ吉兆だ。
平塚助手は「真ん中あたりが良かったですが、枠なりの競馬をするだけです。あとはジョッキーに任せます」とうなずいた。前走は4コーナーで外に膨れながらも、直線で豪快に伸びて重賞初挑戦で初制覇。わずかキャリア1戦で重賞を制したように、非常に高い素質を秘めている。
12日の追い切りではリングハミに替えた効果もあってコーナリングはスムーズ。横山武騎手は「状態は文句なしです」と納得の表情だった。史上20頭目となる無敗の皐月賞馬誕生へ、態勢は整っている。
<美浦トレセン>
京都2歳S勝ち馬グリューネグリーンは❷枠③番。過去10年では16年マカヒキの2着が最高。相沢調教師は「もう少し真ん中よりで偶数のほうが良かったけど、しようがないですね。出遅れたときに後手を踏んでしまうと思うけど、うまく出してくれれば」とスタートがポイントになりそうだ。
共同通信杯5着ウインオーディンは❸枠⑥番。「いいところですね。ゲートはあまり速くないので内枠で偶数なのも良かった。道悪自体は問題ないです」と水出助手。
スプリングS2着ホウオウビスケッツは❺枠⑨番。「ここなら極端じゃなく、立ち回りやすい枠なのでいいでしょう。作戦自体は調教師と(横山和)ジョッキーで相談すると思います」と杉木助手。
同4着グラニットは❼枠⑬番。大和田調教師は「スタートがいい馬で二の脚も使えるので枠は特に意識せず、やることはひとつです。ハイペースで行けるところまで行って、ハラハラドキドキさせる競馬をして盛り上げたいですね」と堂々の逃げ宣言だ。
弥生賞ディープインパクト記念勝ち馬タスティエーラは、昨年覇者のジオグリフと同じ❼枠⑭番。「決まった枠で松山騎手とより良い結果が出るように相談したいと思います」と堀調教師。
スプリングS3着のメタルスピードは❽枠⑰番。「思ったよりも外になりましたが、乗りやすいので大丈夫でしょう。乗り役(津村騎手)が好感触を持ってくれているのが何よりです」と相田助手。
<栗東トレセン>
共同通信杯を勝ったファントムシーフは⑦番(❹枠)。18頭立てとなった1990年以降で2位の4勝を挙げ、連対率27・3%はトップだ。梛木助手は「縁起がいいですね。内外を見ながら動かしやすそうな枠ですし、印象はすごくいいですよ」と声を弾ませた。
トップナイフは、今回と同舞台のホープフルS(2着)と同じ❹枠⑧番。金浜助手は「逃げる馬がいますが、どんな競馬もできますから。あとはジョッキー(横山典騎手)に任せるだけです」と6戦連続で手綱を握る主戦に信頼を寄せる。
若葉S2着のラスハンメルは、❺枠⑩番に決まった。松永幹調教師は「真ん中の偶数なら、いいんじゃないですか。ある程度行く気を見せて、先行したいですね」と見通しを語った。
すみれSを勝った良血シャザーンは、2017年の勝ち馬アルアインと同じ❻枠⑪番。大江助手は「前走はスタートで立ち遅れましたが、それまではうまく決めていた。どちらになってもリカバリーできるいい枠です」とうなずいた。
朝日杯FS2着のダノンタッチダウンは、2019年にサートゥルナーリアが制した❻枠⑫番に決まった。安田隆調教師は「(雨で)道悪が残ると思うので、真ん中より外がいいなと思っていました。いいところを通れますね」と話した。
3連勝でスプリングSを制したベラジオオペラは、❼枠⑮番に入った。上村調教師は「内が荒れているみたいだし、スタートして先行勢を見ながら運べるいい枠だと思います。あまり内すぎるのは嫌でした」と前向きに話した。
2連勝で若駒Sを制したマイネルラウレアは❽枠⑱番。昨年は大外枠のイクイノックスが2着に入った。増井雅助手は「内に越したことはないですが、後ろから行く馬ですからね。問題はないと思います」と泰然自若の構えだ。