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スプリンターズSの興奮も冷めやらぬ10月3日の深夜、フランスのパリロンシャン競馬場で世界最高峰のGI凱旋門賞(芝2400メートル)が行われる。日本からはグランプリ3連覇中のクロノジェネシス、前哨戦のフォワ賞を勝ったディープボンドが参戦。日本のホースマンの悲願である初制覇を果たし、日の丸を掲げられるか。
昨年の宝塚記念→有馬記念→今年の宝塚記念を制し、GP3連覇中のクロノジェネシスは日本の現役最強馬だ。海外遠征は3月のGIドバイシーマクラシック2着に次ぎ2度目となる。
前哨戦を使わず直前に現地入りするプランを選択し、25日に仏シャンティイのP・バリー厩舎に到着。パリロンシャン競馬場の芝はタフで、道悪で行われるケースも多いが、クロノは04年の凱旋門賞馬バゴの産駒で稍重3勝&重馬場1勝と道悪を得意にしている。「フランスの馬場にも対応してくれると思いますし、O・マーフィー騎手も上手に乗ってくれるはず。距離も問題ありません」と、斉藤崇調教師はクリアできると見ている。
ディープボンドは本番と同じ舞台で行われる前哨戦のGIIフォワ賞を逃げ切った。コースのV経験は大きなアドバンテージで、C・デムーロ騎手は昨年の当レースをソットサスで勝っているのが頼もしい。13年に挑戦して4着だった父キズナの雪辱を果たせるか。
欧州各国の代表馬がそろい、英ダービーと“キングジョージ”を連勝中のアダイヤーが強力なライバル。父ディープインパクトの日本産馬スノーフォールは英、愛、ヨークシャーオークスと3連勝していたが、前哨戦のヴェルメイユ賞で2着。巻き返しはあるのか。
昨年の米BCターフ馬タルナワは愛チャンピオンS2着から参戦。愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャーと3連勝中のハリケーンレーンも侮れない。武豊騎手はフォワ賞2着のブルームに騎乗する。
なお、凱旋門賞の馬券は日本でも、インターネット投票、UMACA投票(キャッシュレス)で発売される。(夕刊フジ)
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