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今週は牝馬クラシック第2弾のオークス(GI、芝2400メートル)が25日、東京競馬場で行われる。フラワーカップの勝ち馬バウンスシャッセは、桜花賞をパスして、皐月賞をステップに参戦。56年ぶりという異例のローテーションで、3歳牝馬の頂上決戦に挑む。
東京の大レースで輝いたゼンノロブロイのDNAを受け継ぐバウンスシャッセが、樫の女王を狙う。桜花賞馬ハープスターとは初対戦で、勝負付けが済んでいないのも魅力だ。
「(打倒ハープは)ウチの馬しかいないだろう。ロブロイの子は、ダービーの前後(5~6月)を境によくなってくる。この子も元気いっぱいで充実しているよ。この時期の牝馬が何の心配もなく使えるのは立派。えらいよな」と藤沢和調教師の声が弾む。ロブロイは現役時代、青葉賞に勝ち、ダービーは2着に敗れたが、古馬になって天皇賞・秋、ジャパンCに勝つなど、王者に君臨。自ら育てただけに産駒の特徴もしっかりつかんでいる。
3月にフラワーCで重賞初制覇を果たした後、距離適性から1600メートルの桜花賞に向かわず、2000メートルの皐月賞で牡馬にアタック。11着に敗れたが、のちにNHKマイルCで4着となる同厩のロサギガンティア(10着)とはクビ差で、マイルCで3着となるキングズオブザサン(15着)には先着した。3~4コーナーの荒れた馬場に脚を取られたことを考慮すれば、着順以上に内容はあった。「しまいは盛り返してきたし、牡馬を相手に頑張った」とトレーナーも納得している。