競馬ニュース > 記事
サンケイスポーツ恒例の“データ大作戦”がスタートする。から6日間にわたって、あらゆる角度から今年の有馬記念を検証。過去10年の傾向を分析し、グランプリの勝ち馬をあぶり出す。初日のテーマは最大30点の持ち点がある「戦績&ステップ」。結論やいかに!?
〔1〕重賞実績(重賞1勝=2点減、芝2000メートル以上で重賞Vなし=5点減、牡馬相手の重賞で連対歴のない牝馬=5点減)
実力馬が集う国内最高峰だけに、当然ながら実績が重要となる。勝ち馬全10頭を含む連対19頭が芝2000メートル以上の重賞ウイナーで、うち優勝馬9頭を含む14頭は距離を問わず重賞を2勝以上していた。例外の1頭、15年2着サウンズオブアースはGII以上で2着が4回。重賞実績に欠ける馬は割引が必要だ。また、牝馬で連対した5頭には牡馬相手の重賞で連対実績があった。
重賞1勝のマルターズアポジー、ムスカテールは2点減。
重賞未勝利のサウンズオブアース、サムソンズプライドは5点減。牡馬相手の重賞で連対がない牝馬のミッキークイーンも同じく5点減とする。
〔2〕GI実績(GI2勝以下の牝馬=2点減、GIで2着はあるが未勝利=3点減、GI連対歴なし=5点減)
GI実績も重要だ。優勝馬8頭を含む連対12頭が芝のGIウイナーで、残る8頭中4頭にはGI2着の実績があった。また、牝馬で連対した5頭はいずれもGIを3勝以上しており、高い実績が求められる。
牝馬のマリアライト、ミッキークイーンはともにGI2勝馬で2点減。デニムアンドルビーはGIは未勝利で2着は2回あるが、実績不足と判断し、5点減とする。
芝のGIを勝っていないが2着はあるサウンズオブアース、サトノノブレスは3点減。
芝のGIで連対実績がないアドマイヤデウス、アルバート、サムソンズプライド、シュヴァルグラン、ヒットザターゲット、マルターズアポジー、ムスカテール、ヤマカツエースは5点減だ。
〔3〕同年にGI連対(今年GI連対はないが重賞勝ちはあり=3点減、今年GI連対も重賞勝ちもなし=5点減)
優勝馬8頭を含む連対14頭が同年の芝GIで連対し、残る6頭中4頭は同年に芝GIIを勝っていた。実績に加えて、今年もGIで好走していることが望ましい。
今年、重賞を勝っているがGIで連対はないアルバート、ゴールドアクター、サトノノブレス、シュヴァルグラン、マルターズアポジー、ヤマカツエースは3点減。
GI連対も重賞勝ちもないアドマイヤデウス、サムソンズプライド、デニムアンドルビー、ヒットザターゲット、ムスカテールは5点減。
〔4〕近走不振の馬は×(前走4着以下だが2走前に連対=2点減、前2走とも3着以下だが3走前に連対=3点減、前3走全て3着以下=5点減)
近走の充実度も重要なポイントで、連対13頭の前走が3着以内。前走4着以下から巻き返した7頭中5頭は2走前に芝重賞で連対し、残る2頭は3走前が芝重賞で3着以内だったが、ともに優勝には届かなかった。
アドマイヤデウス、ゴールドアクター、デニムアンドルビーは前走4着以下だが、2走前に重賞で連対しているので、2点減。
前2走とも3着以下だった馬のうち、サトノノブレスは3走前に重賞2着、マリアライトは宝塚記念Vがあり、3点減。
前3走が全て3着以下のサムソンズプライド、ヒットザターゲット、ムスカテールは5点減とする。