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今週の阪神メーンは2歳女王決定戦、GI阪神ジュベナイルフィリーズだ。外回りの芝1600メートルに、来春のクラシックを目指す高素質馬が集結する。この2歳世代は牝馬が豊作といわれるだけに、注目の一戦だ。
ハープスター(栗東・松田博資厩舎)は、スケールの大きな走りでGIII新潟2歳Sを3馬身差の圧勝。2着馬イスラボニータがその後、いちょうS→GIII東スポ杯を連勝、3着ピークトラムはGIIデイリー杯2歳S3着、4着ウインフェニックスは自己条件やオープンで2、2、3着、そして5着マーブルカテドラルは芙蓉SとアルテミスSを連勝…という面々を相手に、直線だけの競馬で完勝した。能力の高さは相当なものがある。今回は約4カ月の休み明けで仕上がりがカギになるが、中間は7本の乗り込み。ひと追いごとに動きは鋭さを増しており、最終追い切りに注目だ。
ホウライアキコ(栗東・南井克巳厩舎)はGIII小倉2歳S→GIIデイリー杯2歳Sと、重賞を連勝中。レコード勝ち2回のスピードタイプでありながら、重馬場の小倉2歳Sも完勝している。どんな状況にも対応できるセンスの良さがセールスポイントだ。
関東の代表格は、マーブルカテドラル(美浦・上原博之厩舎)だ。ここまで4戦3勝、敗れたのは前記の新潟2歳S5着だけだが、このときは差し、追い込み馬が掲示板上位を占める中で、2番手から粘り込んだ価値ある内容。勝負付けが済んだとは言い切れない。前走のアルテミスSは、鞍ズレでバランスを崩しながらの勝利。目下の良化ぶりと順調度を加味すれば、ハープスターとの3馬身半差を逆転できる可能性も十分だ。
レーヴデトワール(栗東・松田博資厩舎)は、ハープスターの僚馬で、半姉レーヴディソール(父アグネスタキオン)は、2010年の阪神JF勝ち馬。完成度の高い血統だけに注目される。
札幌2歳Sを制したレッドリヴェール(栗東・須貝尚介厩舎)は、ハープスター同様、ひと息入っての臨戦。須貝厩舎にとっては昨年のローブティサージュに次ぐ連覇がかかる。
他にも、2戦2勝のフォーエバーモア(美浦・鹿戸雄一厩舎)と、キャリア豊富なモズハツコイ(栗東・牧田和弥厩舎)、スピード上位のクリスマス(美浦・斎藤誠厩舎)など、多彩な顔ぶれ。
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