１８００メートル、２２００メートルなどのいわゆる非根幹距離には必ずと言っていいほどスペシャリストが存在し、それらの距離で行われる重賞では同じ馬が複数回好走する傾向にある。

　このレースもその例に漏れず、デアリングハートが２００６、０７年に連覇したほか、オースミハルカが０４年１着＆０５年３着、ベッラレイアが０８年３着＆０９年２着、スマートシルエットが１０年３着＆１２年２着と、過去１０年で４頭が２度３着以内に入っており、リピーター傾向が強いといえる。

　今年は昨年１着マイネイサベル、３着ドナウブルーが出走。この２頭を中心とみて、本命は（１３）ドナウブルーとした。

　今年はまだ未勝利だが、春のヴィクトリアマイルで０秒３差５着、ハンデ５６キロを背負った中京記念でも４着と力は示している。連覇を狙った前走の関屋記念も４着だったが、１、２着馬が続く毎日王冠でも４、２着と好走しており、牡馬勢が強力だった。昨年は春にＧＩで連戦し、夏に関屋記念をレコード勝ちした後で体調は万全とはいえなかっただけに、臨戦過程はむしろ今年の方がいい。

　ヴィクトリアマイル２着、マイルＣＳ３着（ともに昨年）と、牝馬同士なら大威張りできる実績があり、高速決着に強いタイプで、速い時計が出ている今の東京の馬場も歓迎。特に今回は極端に先行型が少ないメンバー構成でスローが必至だけに、前めの位置から速い上がりを使うことができるドナウにとって理想的な展開が望めそう。

　騎乗するイオリッツ・メンディザバル騎手は、０４年にフランスの年間最多勝記録を樹立するなど、同国のリーディングを４度獲得している名手。ドナウの能力を引き出して、久々の勝利に導いてくれるはずだ。

　馬単（１３）⇔（６）、（１３）⇔（４）を本線に、（１３）→（５）（２）（３）（１１）。３連単なら、軸２頭マルチ（６）（１３）－（２）（３）（４）（５）（１１）。

この記事はいかがでしたか？

 (0)