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中央競馬の上半期を締めくくるGI・第50回宝塚記念が28日、阪神競馬場で行われる。前日発売では、(11)番ディープスカイが単勝160円の圧倒的な1番人気。GI2勝の実績、24日の栗東坂路で一番時計をマークした最終追い切りと状態はピークで、本紙予想の加藤隆宏記者も“1強ディープ”を断固支持。3連単は1着固定の8点に絞って勝負だ!
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奇策は無用だ。牡馬最強の座は不動。◎ディープスカイが実力の違いを見せつける。
昨年はNHKマイルC、ダービーに優勝。秋も天皇賞(3着)、ジャパンC(2着)で年上のウオッカ、ダイワスカーレットと僅差の勝負を演じて、ディープは日本を代表するトップホースに成長した。今年は産経大阪杯、安田記念とも2着だが、いずれも想定の範囲内。大阪杯は休み明けで59キロを背負ってのものだし、安田記念は東京マイルでは世界最強のウオッカが相手だった。しかも馬体重は大阪杯よりも14キロ増の524キロ。明らかに安田記念よりも宝塚記念に比重を置いた仕上げだった。陣営にとってこの2敗は納得済みなのだ。
この中間の気配は前走以上。坂路でハードに乗り込まれ、最終追い切りの動き、時計とも文句なしだった。25日計量の馬体重は前走より6キロ減の518キロ。上半期の最大目標レースだけあって、今年一番の状態に仕上がったのは言うまでもない。
阪神の2200メートルならば、慌てずにじっくり構えられるので、マイルの安田記念よりもレースはしやすい。仮にウオッカが宝塚記念に出走していても、状態面の上積みとコース変更を加味すれば、稀代の女傑に雪辱することは十分に可能だったろう。他の13頭は眼中になし。ディープが“1強”と呼ばれるにふさわしい走りを見せつけ、初夏のグランプリを華麗に締めくくる。
相手はドリームジャーニー、サクラメガワンダー、アルナスラインの3頭が本線。馬単は(11)(9)、(11)(8)、(11)(7)を厚めに(11)(1)、(11)(3)、(11)(10)。3連単はディープが断然の1番人気なので買い目は絞る。(11)の1着固定の8点が勝負馬券だ。(加藤隆宏)