◆女王死角なし　〔１４〕カレンチャン　

　栗東・安田隆厩舎の３頭は午前９時に栗東トレセンを出発し、午後３時３８分に中山競馬場へ到着。（１４）カレンチャンは先陣を切って馬運車から降り、力強い脚取りで馬房へ収まった。報道陣がカメラを向けても女王は悠然と構えており、「体は大きくなっているし、風格が出て『何でも来い』みたいな感じ」と担当の岩本調教助手は充実著しい愛馬に目を細める。５カ月半ぶりを叩かれて一変モード。「前向きさが出てスイッチが入った。スタートはいいし、どこからでも競馬できるからね」と同調教助手はスプリントＧＩ３勝の偉業達成へ力を込めた。

◆悲願ＧＩへ順調　〔１１〕パドトロワ　

　今年のサマースプリントシリーズチャンピオンに輝いた（１１）パドトロワは午後３時２１分に中山に到着した。今夏は函館→新潟の長距離輸送を克服してアイビスＳＤに勝利している。「輸送は順調でした。状態に関しても変わらずいいけど、今回はちょっとメンバーが手ごわい。（台風１７号の接近で）天候が気になるけど、ウチの馬は道悪馬場（１１年オーストラリアＴ、不良）でも勝っているし、この枠もいい」と金山調教助手は念願のＧＩ獲りに胸を膨らませる。

◆万全！一発狙う　〔３〕ドリームバレンチノ　

　キーンランドＣ７着から巻き返す（３）ドリームバレンチノは午後３時５５分に着いた。「輸送に強いのでどこへ連れていっても平気だし、いい状態で出られそう」と牧野調教助手はニッコリ。「前回はいかにも休み明けだったが、今回は気合が入っているし、（脚を）ためれば伸びてくる」と同助手は一発を狙う。

◆岩田に任せた！　〔１６〕ロードカナロア　

　セントウルＳ２着の（１６）ロードカナロアは、午後３時３８分に決戦の地へ降りてきた。「涼しくなったし、１回使ってスイッチが入った感じ。スタートがすごくいいし、逃げようと思えば逃げられるくらい。大外は内を見ながら競馬ができる」と岩本調教助手はうなずく。デビューから１１戦続いた１番人気はもう１頭の担当馬カレンチャンに譲りそうだが、最大のライバルはこの馬といっても過言ではない。「出たなりで岩田さんが乗ってくれるし、あとは運があるかないか」と同助手は名手に手綱を託す。

◆雰囲気さらにＵＰ　〔７〕リトルブリッジ　

　（７）リトルブリッジはシャム調教師を背にダートコースをゆっくりとしたキャンターで周回。鞍上から馬に声をかけるなど絶妙のコンタクトを取りながら長めに２周半。追い日に比べて、雰囲気はさらに一段階アップした感じだ。「今朝もリラックスしてゆったりと走れていたのでベリーグッド。金曜に芝を歩いて思ったよりも硬めに感じたが、シャティンもこんな感じなので対応できると思う」とシャム調教師は上位争いへの自信を深めた。

◆変わりなく順調　〔１３〕ダッシャーゴーゴー　

　キーンランドＣ２着の（１３）ダッシャーゴーゴーは午後３時３８分に中山入りすると、馬房で青草をパクついた。「ここまで順調にきたし、変わりない」と山下厩務員は笑顔を見せる。スプリンターズＳは２０１０年（２位入線も４着降着）、１１年（１１着）に続いて３度目の参戦。勝ち負けできる能力を秘めており、「うまく立ち回ってくれたら」と同厩務員は好走を願う。

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