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【香港12日=松永昌也、片桐靖弘】香港国際競走がシャティン競馬場で12日に開催され、日本馬はヴァーズに出走したジャガーメイル(美・堀、牡6)、マイルのエーシンフォワード(栗・西園、牡5)ともに4着だった。
【ヴァーズ】ジャガーメイルは後方から進み、直線で内から馬群をこじ開けて脚を伸ばしたが、4着が精一杯。08年(3着)、09年(4着)に続く3度目の挑戦も、Vには届かなかった。「スタートは良かったが位置が後ろで、思ったよりペースも遅かった。よく頑張ってくれている」とクレイグ・ウィリアムズ騎手。優勝はL・デットーリ騎乗のマスタリー(父スラマニ)。英国産の鹿毛の牡4歳。UAEのS・スルール厩舎所属で馬主はゴドルフィン。13戦5勝でGIは’09英セントレジャーに次ぐ2勝目。
【マイル】好位を進んだエーシンフォワードは直線で少し包まれる場面はあったが、馬群をこじ開けて脚を伸ばし、4着同着。「ちょっと詰まっちゃった」と岩田康誠騎手は残念そうだったが、西園正都調教師は「4コーナーでスッと行けなかったのが痛かったが、世界に通用する力を見せて頑張ってくれた」とコンビを労った。今後は休養し、春は高松宮記念(3月27日、阪神、GI、芝1200メートル)を目標に調整される。優勝は地元のA・クルーズ厩舎のビューティーフラッシュ(父ゴーラン)。ニュージーランド産の栗毛のせ5歳。19戦8勝で国際GI初勝利。今春の安田記念は11着だった。
【スプリント】ゴール前の激しい叩き合いを制したのは伏兵ジェイジェイザジェットプレイン(父ジェットマスター)。産地、調教地とも南アフリカの鹿毛のせ6歳。L・ヒューダラキス厩舎所属で23戦12勝、GI6勝目。地元馬でスプリンターズS優勝のウルトラファンタジーは14着、7着グリーンバーディーは10着と惨敗した。
【カップ】後方に位置したスノーフェアリー(父インティカブ)が直線一気の末脚で先頭へ迫り、最後は並んだイリアンをねじ伏せてゴール。1歳時のセリで当時のレートで約23万円でも引き取りが成立しなかった牝馬が英愛オークス、エリザベス女王杯に次ぐGI4勝目を飾った。アイルランド産で、調教地英国の鹿毛の牝3歳。E・ダンロップ厩舎所属。13戦6勝。