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今年最初の中京競馬が開幕する。10日のメインは「JRA70周年記念第60回金鯱賞」。1着馬に大阪杯の優先出走権が与えられる。昨年の菊花賞馬ドゥレッツァが満を持して登場。一気の5連勝でクラシック制覇まで駆け上がった逸材が、古馬になってどんな走りを見せるのか。
未勝利から破竹の5連勝で菊花賞を制したドゥレッツァが、春のGIに向けて始動戦を迎える。
2歳の9月にデビュー。新馬戦こそ3着に敗れたが、一戦ごとにしっかり間隔を空けて連勝街道を歩んできた。前走の菊花賞は重賞初挑戦ながら、日本ダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンスを撃破。2着に下したダービー馬に3馬身半差をつける圧巻のレースぶりだった。
24年は2月9日に美浦TCへ帰厩し、徐々に負荷を上げてじっくり調整を進めてきた。28日にはスタンド前から長めに乗り始め、Wコースで6ハロン83秒0、ラスト1ハロン11秒2をマーク。ゴール前で仕掛けられると上々の伸びを見せ、GIウイナーの風格をアピールした。
「天皇賞・春に向けて、間隔をある程度取って臨めるのがいいというのがありました。理想は京都記念でしたが、馬の回復が少し遅れたこともあってここへ」と、尾関調教師は金鯱賞に参戦する経緯を説明する。
舞台は初めて走る中京へ替わるが、「オールマイティーにこなしてくれる馬ですし、2000メートルの中では中京はタフなコースなので、対応しやすいと思います」と、トレーナーは愛馬を信頼する。菊花賞を圧勝したあとにルメール騎手が「2000メートル、2400メートルでもGIレベルでいい結果を出せると思います」と評価していたのも頼もしい。6連勝を決めて淀の盾へと駒を進める。(夕刊フジ)