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20日は阪神で秋のマイル王決定戦「第39回マイルチャンピオンシップ」が行われる。芝のマイル戦でGI3勝を含む4戦無敗のソダシが、初めての牡馬混合GI制覇を狙う。マイラーとしての類まれなポテンシャルを発揮し、牡馬の実力派を蹴散らそうとしている。
白毛のアイドル、ソダシは今春のヴィクトリアマイルで3度目のGI制覇を果たした。夏に連覇を狙った札幌記念はラストで伸び切れず5着。前走の府中牝馬Sは好位から抜け出して勝利を手中に収めたかに見えたが、ゴール前でイズジョーノキセキの強襲に遭い、頭差の2着に惜敗した。
「前走は最後の100メートルで斤量の2キロ差が出た」と、須貝調教師は振り返る。初めて56キロを背負ったソダシに対し、イズジョーは54キロ。悲観する内容ではない。
中間は在厩で調整。1週前追い切りはCWコースで、エリザベス女王杯に出走したルビーカサブランカと併せ、シャープに伸びて半馬身の先着。7ハロン96秒5、ラスト1ハロン11秒3の好時計をマークした。「先週、追い切ったことで馬にかなりヤル気があった。いい調教ができた」と、手綱を取った吉田隼騎手がうなずく。トレーナーも「1週前はしっかりやりたかったから、この時計なら十分。これだけ動ければいいし、状態は上向いている。3歳時よりも落ち着きがある」と満足げだ。
芝のマイル戦は阪神JF、桜花賞、前述したヴィクトリアマイルとGI3勝を含めて4戦4勝だが、すべて牝馬限定戦だった。今回は牡馬の実力馬が立ちはだかる。
「今回はメンバーがそろったが、ワンターンのマイルでは崩れない。いい勝負をしてくれると思う」と指揮官は気合十分。ベストの舞台で牡馬を撃破し、マイル界の頂点を極めてみせる。(夕刊フジ)