天皇賞・秋の枠順が２８日、決まった。ＧＩ５勝目を狙うコントレイルは〔１〕枠（１）番。昨年の皐月賞を勝った最内枠から復権を期す。グランアレグリアは３年連続で連対している（９）番（〔５〕枠）、エフフォーリアは〔３〕枠（５）番に入った。

　昨年の３冠馬コントレイルが、皐月賞を制した〔１〕枠（１）番を引き当てた。２０００メートルになった１９８４年以降、２００７年のメイショウサムソンなど３勝を挙げる最内枠に、矢作調教師は声をはずませた。

　「まあ、内をよく引くよなあ。（枠が）決まる前はピンク（〔８〕枠）だけは嫌だと思っていた。今週から（東京芝は）Ｂコースに替わるし、内枠に越したことはないからね。枠に関しては問題なしですね」

　通算１０戦目でいまだ２桁馬番はなし。一昨年のホープフルＳは（２）番、昨年の日本ダービーは（５）番、菊花賞は（３）番と、ＧＩ４勝はすべて内枠からつかみ取っている。

　スタート後すぐに２コーナーに入る東京芝２０００メートルのコース形態、今週からＢコース使用で内めの傷んだ部分がカバーされることからも、内枠はプラス材料。福永騎手は「（枠は）外より内の方がいいからね。（作戦は）これから考えます」とうなずいた。

　大阪杯３着以来、７カ月ぶりの復帰戦に向けて調整はいたって順調。追い切り翌日の２８日は厩舎周りの運動で体をほぐした。この日発表された馬体重は４６８キロ（前走４７２キロ）で、３冠達成時のようなシャープな体に仕上がっている。現役生活はあと２戦。縁起のいい最内枠から３冠馬の輝きを取り戻す。（長田良三）

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