＊過去１０年が対象

　◆距離実績重要　連対２０頭中１７頭が芝２０００メートル以上で勝利があった。残る３頭中、０７年１着アサクサキングスはダービー２着馬で、０８年２着フローテーションはダービー８着ながら１着から５馬身圏内とまずまずの勝負をしていた。残る１頭は昨年の優勝馬スリーロールスで、２０００メートルまでしか経験がなく、勝ち鞍も１８００メートルのみだった。この馬はステイヤー血統が３０００メートルで一気に開花した感じだが、あくまで例外としたい。距離経験は重要で、特に新しい戦力の場合は、２４００～２５００メートルで勝利実績が要求される。

　◆重賞実績必須　マイネルデスポット以外の１９頭に重賞出走歴があり、うち１４頭に３着以内の実績があった。ＧＩでの実績があれば心強い。

　◆有力ステップは神戸新聞杯　トライアル２レースのうち、神戸新聞杯組が７勝を含む１１連対と活躍。０７年に２０００メートルから２４００メートルに延長され、ステップとしての重要度も増したといえる。もうひとつのＴＲ・セントライト記念組は全体で４連対と劣勢。それなら数は少ないが、０２年２着のファストタテヤマのように札幌記念をステップにした馬の方が狙い目かもしれない。

　◆波乱傾向　５番人気以内でのワンツーが２度しかないだけに、上位人気を軸にするなら、下位人気との組み合わせが面白い。

　★結論

　トップ評価はローズキングダム。皐月賞４着、ダービー２着の実績に加えて、神戸新聞杯Ｖとステップもベストだ。ダービー馬が菊花賞では案外振るわない傾向があるので、エイシンフラッシュは少し割り引き。札幌記念をステップにしたヒルノダムールには皐月賞２着があり要注意。重賞好走実績はないが、２６００メートルで連勝中のトウカイメロディは長距離適性が魅力だ。（データ室）

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