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開催週の東京では土曜メインに2歳GIIIサウジアラビアロイヤルC(5日、GIII、芝1600メートル)が組まれている。一昨年の勝ち馬ダノンプレミアムは次戦の朝日杯フューチュリティSを勝ち、昨年の勝ち馬グランアレグリアは桜花賞を制した。登録は8頭と少ないながら、今年も素質馬がそろい、目が離せない。
サリオス(美浦・堀宣行厩舎、牡)は6月の東京新馬戦(芝1600メートル)で2着に2馬身差の快勝。夏前の2歳にして上がり3ハロン33秒1の瞬発力で差し切ったのは立派。530キロを超える巨漢でも重苦しさはなく、潜在能力は確か。4カ月ぶりの実戦だが、入念に乗り込まれており、いい状態で出走できそう。重賞初制覇のチャンスだ。
アブソルティスモ(美浦・藤沢和雄厩舎、牡)は新馬戦でサリオスに完敗したが、前走の札幌未勝利(芝1500メートル)で初勝利をマーク。まだ幼さは残すが、逃げた初戦とは違って追い込む競馬で勝ち切れたのは収穫だった。半兄はダービー、天皇賞・秋を制したレイデオロ。藤沢和厩舎は昨年のグランアレグリアに次ぐ連覇がかかる一戦になる。
一昨年のダノンプレミアムでこのレースを勝った栗東・中内田充正厩舎が送り込むクラヴァシュドール(牝)も有力だ。9月の阪神芝1600メートルでデビュー勝ち。スッと好位づけして鋭い瞬発力を発揮したように、センスのよさが目立つ。
新潟芝1400メートルの新馬戦を圧勝したロードエクスプレス(栗東・坂口智康厩舎、牡)、新潟芝1600メートルの未勝利戦を完勝したエンジェルサークル(美浦・中川公成厩舎、牝)あたりも上位を狙えそうだ。
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