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牡馬3冠初戦「第78回皐月賞」に、池江泰寿調教師(49)が良血2頭で挑む。前走のすみれSを制したキタノコマンドールと、弥生賞で3着だったジャンダルム。昨年ワンツーを決めた名門厩舎とあって、日に日に注目度が高まっている。
--皐月賞は11年に3冠馬オルフェーヴルで初制覇。昨年はアルアインとペルシアンナイトでワンツーを決めた。今年も2頭で勝機。キタノコマンドールは無傷連勝中だ。
池江泰寿調教師「運も持っていると思うけど、能力も高い馬。それに1戦ごとの上昇度も大きい。キャリアは2戦だけど、王道を歩んできた馬たちとどこまでやれるかという気持ちです」
--全姉はジャパンC2着のデニムアンドルビーで、初戦は2番人気
「調教でも動かなくて半信半疑の面があったけど、能力だけで勝ってくれた。大したものです」
--前走は3番人気
「調教で動いていたので絶対的な自信があったんです。逃げ馬のペースになったなか、3角から4角にかけて動いて行ったときには、すごい歓声で。勝ち時計も速く、クラシックに出しても恥ずかしくない内容でした」
--最終追い切りはWコースで余裕残し
「1週前が実質的な追い切り。前走時もいい動きだったけど、さらに素軽さが増している感じでした。そこでしっかりやって、今週は微調整で上がりだけ。これでいい」
--満足いく状態
「まだまだ粗削りな部分はあるけど、ひどかったコズミも改善されてきた。気候が暖かくなってきたこともあるかな」
--初の東上、中山2000メートルの攻略は
「普段から物怖じしないので(遠征は)むしろプラスに働くかも。舞台はいいと思うけど、ひょっとしたら左回りのほうが合いそう。東京の2400メートル(ダービー)が一番いいかもしれません」
--名付け親がビートたけし(71)ということでも話題。先日、オーナーサイドのDMM.com証券のイベントで同席していた
「ビートたけしさんとは初対面でしたが、(会話したのは)ひと言どころじゃなかったですね。昔から競馬を見ていて、ダイシンボルガードのダービー(1969年)で厩務員さんがコースを走った話なんかをしてくれた。何でも詳しくて本当に驚きました」
--凱旋門賞制覇もぶちあげていた
「夢のような話だけど、登録も近づいているし、とにかくそのためにも今週、どこまでやれるかにかかっています」
--ジャンダルムの母はスプリント女王のビリーヴ
「距離はどこまでもつかと思っていたけど、武豊騎手が教え込んで、2000メートルにも対応できるようにしてくれました」
--3戦連続の舞台
「ホープフルSは道中でハミを噛んで行きたがったけど、弥生賞の向正面ではリラックスして走れていた。3戦目はさらに良くなるんじゃないかと期待しています」
--10日はCWコースの併せ馬で1馬身先着
「2週前はコーナーでモタれるところがあったけど、先週はスムーズな動き。今週は微調整で脚慣らしという感じ。成長を感じるし、これまでで一番状態はいいです」
--手応えは十分
「ゆったりしたローテーションで臨めるし、中山2000メートルにも慣れが見込める。道悪もディープ産駒じゃないから大丈夫。皐月賞は紛れが多いし、そのへんはジョッキーの手綱さばきに期待。母のように華々しくGI制覇してほしいですね」
(夕刊フジ)
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