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菊花賞、有馬記念、天皇賞・春とGIを3勝し、種牡馬としても活躍したマンハッタンカフェ(牡、父サンデーサイレンス、母サトルチェンジ)が13日、腹腔内腫瘍のため死亡した。17歳だった。
現役時代は美浦・小島太厩舎に所属。3歳春までは馬体減などに悩まされたが、夏を境に大きく成長して、重賞初勝利を菊花賞の大舞台で果たすと、その勢いに乗って有馬記念でも古馬を破って快勝した。翌春の天皇賞・春にも優勝。仏GI凱旋門賞13着を最後に引退した。現役時の通算成績は12戦6勝。獲得賞金は5億2283万4000円。
種牡馬としても数多くの活躍馬を送り出し、ヒルノダムール(天皇賞・春)、レッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルC)、グレープブランデー(フェブラリーS)などのGI馬が登場。現役でもルージュバックやショウナンマイティなどがGIで好走している。
◆現役時の主戦だった蛯名正義騎手「具合が悪いと聞いていたので、先々週、(繋養先の)社台スタリオンステーションに会いに行ってきました。現役時と違い、痩せていてかわいそうでした。凱旋門賞にも行かせてもらったし、菊花賞も勝たせてもらったし、思い出深い一頭です。有馬記念が生涯一番の強さだったのではないでしょうか。これまでこれといった後継種牡馬が出ていませんが、これから出てきてほしいですね」
◆社台スタリオンステーション事務局・徳武英介氏「サンデーサイレンスの子らしく精悍なインパクトのある馬で、競走成績もすばらしく、種牡馬としてもチャンピオンサイアーに輝くなど非常に優秀な馬だったので、これまでの功績に感謝しています。若くして亡くなったのは残念ですが、ご苦労さまでしたと伝えたいです」
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