２４日の中山１１Ｒで行われた第８７回中山記念（４歳上オープン、ＧＩＩ、芝１８００メートル、１５頭立て、１着賞金＝６０００万円）は、柴田善臣騎手騎乗の２番人気ナカヤマナイト（牡５歳、美浦・二ノ宮敬宇厩舎）がゴール寸前で差し切ってＶ。重賞３勝目を飾った。タイムは１分４７秒３（良）。

　人馬ともにアクシデント明けを感じさせない走り。ゴール寸前の攻防を制したのは２番人気のナカヤマナイトだった。

　レースは予想通り、シルポートが大逃げを打つ展開。２番手にダイワファルコン、３番手にシンゲンがつけ、ナカヤマナイトは中団の外めにつける。１番人気のタッチミーノットは後方に待機した。シルポートは直線に向いても大きなリードを保って逃げ切り態勢かと思われたが、坂を上がってからダイワファルコンとナカヤマナイトが猛追。３頭が接戦のフィニッシュとなったが、ゴール寸前でナカヤマナイトがわずかに差し切った。前日に落馬負傷で騎乗をキャンセルした柴田善臣騎手、フレグモーネでＡＪＣＣを見送ったナカヤマナイトともにアクシデント明けだったが、それを感じさせない走りで重賞３勝目を飾った。クビ差の２着が３番人気のダイワファルコン。８番人気のシルポートがハナ差の３着に粘り込んだ。

　ナカヤマナイトは、父ステイゴールド、母フィジーガール、母の父カコイーシーズという血統。北海道日高町・沖田牧場の生産で、和泉信一氏の所有馬。通算成績は２０戦６勝。重賞はＧＩＩＩ共同通信杯（１１年）、ＧＩＩ産経賞オールカマー（１２年）に次いで３勝目。二ノ宮敬宇調教師は中山記念初勝利。柴田善臣騎手は９０年ホクトヘリオス、９７年キングオブダイヤ、９９年キングヘイローに次いで中山記念４勝目。

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