週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り！ 今回は京成杯に出走予定の7頭を診断します。


アーバンシック
札幌の新馬戦、東京芝2000mの百日草特別を2戦2勝。前走はスタート後に内の馬によられ、最後方を追走。1000m通過60秒8で、番手以下を離して逃げた馬が飛ばす流れ。4角でもほぼ最後尾。そこから、馬場の外に持ち出しての伸び脚は強烈。上がり最速33秒2の脚で、展開利のあった逃げ馬を、ゴール前で捉えた。スケールを感じる走り。

エコロマーズ
福島の新馬戦を快勝後、1勝クラスのアスター賞5着、G3のサウジアラビアRC5着。いずれも2歳戦にしては、速い時計での決着だった。福島芝1800mの新馬戦は、道悪でかなり時計の出る馬場。外枠から頭が高くなる場面もあったが、番手へつけ早め先頭で押し切っている。タフな馬場が合いそう。

グローリーアテイン
新馬戦は16頭立ての東京芝1800m。五分のスタートから、道中は好位の外めを追走。1000m通過64秒2と、新馬戦らしい緩いペースでも折り合いはついていた。直線は外伸び馬場の外に進路を取ると、内外離れての追い比べを制した。脚の回転が速い走りで、中山でのパフォーマンスが楽しみ。


ジュンゴールド
小倉芝1800mの新馬戦は、15頭立ての中団から上がり最速の脚を使い快勝。4角1、2番手が残る流れを、2位に0秒7差をつけており、1頭脚色が違った。前走京都芝1800mの1勝クラスは5頭立てで逃げる形を取り、スローからの瞬発力勝負に持ち込み連勝。いずれも2着に3馬身半差と、底を見せておらず、中間も順調。

ダノンデサイル
京都2歳S4着馬。番手から押し切った未勝利戦から一転、出遅れて後方から。1000m通過59秒1と速く、展開は向いた形ながら、進路確保に若干手間取るなかよく伸びた。0秒1差の勝ち馬は、次走ホープフルSを2着。マイルデビューから、距離を伸ばしても折り合っており、上位争いを期待。

ドゥレイクパセージ
新馬戦は5頭立ての札幌芝1800m。ハナを切り、1000m65秒0とかなり緩いが、ラスト3ハロン12.4-11.4-11.5は、当日の重い馬場を考えるとなかなか速い。前走、 芙蓉Sも1000m通過62秒2で逃げられたが、直線の決め手比べに屈し3着まで。もう少しやれると思っていたので、うーん……という感じ。ここは試金石の一戦か。

バードウォッチャー
三冠牝馬アパパネの子で、姉に秋華賞を勝ったアカイトリノムスメをもつ。新馬戦は東京芝1800m。前半3ハロン37秒7の超スローを中団に待機。レース全体のラスト3ハロン11秒6-11秒5-11秒3を、上がり33秒5の脚で差し切り。瞬発力勝負では、一定の成果を見せた。キャリア2戦目でどこまで。


(文・垣本大樹)

この記事はいかがでしたか？

 (4)