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阪神芝1400mで施行されるG2。
定量戦でも度々波乱が起こる穴党向けのレース。
今年はスプリントG1を制したママコチャを筆頭に、好メンバーが集うなか、明確な逃げ馬がいないのは悩ましいところ。
過去10年分のデータを使用し、勝ち馬を見極めたい。
逃げた馬の成績は【2-0-0-8】で、1着か着外か。
内訳は、2013年8番人気1着リアルインパクト、2018年11番人気1着ダイアナヘイローと、人気薄での逃げ切り。
両馬とも重賞勝ちの実績をもち、力のある馬ではあったが、展開も味方していた。
前半3ハロンを見ると、2013年の35秒0は最も遅く、2018年は稍重の34秒8。
どちらの年も、逃げ・番手のワンツー決着となっている。
簡単に隊列が決まると、最後の直線の短さも手伝い、前の馬が雪崩込む形になる。
逃げ馬のいない組み合わせなら、なおさら意識すべきかもしれない。
阪神芝1400mのスタートは、2コーナー奥のポケット地点。
3コーナーまでは443mと長く、かつ平坦から緩やかな下り。阪神カップでも前傾ラップ8回と、前がかりになりやすい。
そのうえ、3コーナーの半ばから直線へかけ、さらに勾配のきつい下りへ入る。必然的にスピードの持続力を求められる。
最後の直線は、高低差1.8mの急坂を含む356mと短い。
独特のリズムを要求されるためか、昨年の勝ち馬ダイアトニックや今年出走するグレナディアガーズなど、阪神芝1400mのスペシャリストが度々現れ、リピーターも散見される。
同じく今年参戦するホウオウアマゾンは、4戦連続2桁着順から2月の阪急杯で3着と一変。人気を問わず、コース巧者には気を配りたい。
逃げ候補となれば、そのホウオウアマゾンになりそうだが、ハナを切ったのは7走前の安田記念にまで遡らなければならない。
こうなると、内からポンと出た先行馬がハナを叩くシーンも見られそう。
先行馬は多数おり、2度のコーナーでは外に強く振られるため、ポジション争いが穏やかになるとも言い切れないが、前有利の流れになる率が高そう。
阪神芝1400mに実績をもち、かつ先行できる馬を狙いたい。
◎アグリ。今年の阪急杯勝ち馬。テン1ハロン12秒0、前半3ハロン33秒9の流れを番手につけ、早め先頭から押し切る好内容。勝ち時計1分19秒5も優秀。
スプリント路線へ切り替え、G1では結果が出ていない。ただ、高松宮記念7着は外差しの不良馬場を先行、チェアマンズSP5着はハイレベルの香港、スプリンターズS7着は前有利の流れを差しに構える形と、噛み合っていない印象。
セントウルSで控える競馬を試し、スプリンターズSは前走の内容を活かす形だったものの、本来は前につける二の脚のある馬。巻き返しに期待したい。
馬券は◎の単複。ママコチャとの馬連・ワイド。
(文・垣本大樹)
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このニュースへのコメント
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アグリはスプリントの安田厩舎最後のG1を狙う最有力候補。
ルメールなら勝負度合いは高いとすべきか、高松宮記念狙いでメイチはないと踏むべきか……?
2023年12月22日 23:30