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中京日曜メイン、金鯱賞の追い切りが12日、美浦トレセンで行われ、AJCC3着のラストドラフトがWコースで僚馬に半馬身先着。久々の重賞Vに向けて好仕上がりをアピールした。ともにクラシックホースを母に持つ同期のライバルを打ち負かして、さらなる大舞台へと突き進む。
昨年の京成杯以来、1年2カ月ぶりVへ、ラストドラフトがWコースで力強く先着。斎藤助手も納得の表情を浮かべた。
「先週にしっかりやっているし、輸送もあるので、今日は調整程度。落ち着きがあり、動きも本当にいい。いい状態を維持できています」
前日と打って変わった青空の下、ダンスメーカー(5歳1勝クラス)を5~6馬身追走。4コーナーで差を詰めると、馬なりで直線内から半馬身先着した。5ハロン68秒4-13秒1と時計は目立たないが、1週前に同5ハロン64秒9の好時計をマークするなど、中間も入念な調整。パワフルな脚取りにも好調ぶりがうかがえる。
3走前のオクトーバーSこそ脚部不安による6カ月の休養明けで8着に敗れたが、続く中日新聞杯で2着。前走のAJCCでは4コーナーで故障馬のあおりを受けて大外を回らされながら、直線でミッキースワローとの追い比べを制して3着に入った。新馬戦、京成杯と連勝した素質馬が復活の兆しを見せている。
競り合った相手を負かした前走の内容に、戸田調教師も「馬自体は満足している内容。相手がこの馬、と思ったときの瞬発力はすごい」と根性を評価。レース週は通常、水曜追いだが、「2走前が水曜追いの土曜競馬ですごく状態が良かった」ことから“中2日”調整で能力全開を期す。
同期の皐月賞馬で有馬記念2着のサートゥルナーリアが断然ムードの一戦。相手がオークス馬の子なら、こちらも母は桜花賞馬で素質は引けを取らない。斎藤助手も「十分にいい競馬ができると思います。強い相手はいますが頑張ってほしい」と期待を寄せた。ライバルとの真っ向勝負で、GI戦線へ弾みをつける。 (千葉智春)
★金鯱賞の出馬表はこちら 調教タイムも掲載