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第211話 「エリザベス女王杯」
07年 36.2-61.6-34.1 =2.11.9 ▼8△ 3△2 瞬発戦
08年 35.1-61.8-35.2 =2.12.1 ▼9△ 5▼3 瞬発戦
09年 36.0-60.8-36.8 =2.13.6 ▼1△ 5△7 平坦戦
10年 36.2-60.0-36.3 =2.12.5 ▼1△ 9▼9 瞬発戦
11年 34.3-60.2-37.1 =2.11.6 ±0△11▼5 瞬発戦
目に付くのは過去5回のうち3回がラスト1Fで加速ラップとなっていること。
逃げ馬及び番手の馬がラスト1Fを残して早々に脚が止まったということを示しています。
牝馬限定GⅠレースで2200mという距離は牝馬にとって予想以上にスタミナが問われるということでしょう。
牝馬GⅠの長距離レースにはオークス(2400m)がありますがエリ女の方がスタミナが問われる場合が多いと思います。
オークスは3歳馬限定なのでペースが緩みやすいからです。
過去10年を見てもオークスとエリ女の2つのレースを勝利した馬は1頭もいません。
(98年99年連覇したメジロドーベル以後オークス馬はエリ女を勝利していません)
過去10年のオークス馬のエリ女成績は0-2-3-9(勝率0.0%、連対率14.3%、複勝率35.7%)となっています。
この2つのレースで問われる適性は少しズレルのだと思います。
ちなみに過去10年の秋華賞馬のエリ女成績は 3-4-3-5(勝率20.0%、連対率46.7%、複勝率66.7%)となっていてこちらの方が圧倒的です。
ラップギア的にもオークスの舞台である東京芝2400コースは【瞬8平2消0】に対し、エリ女の京都芝2200コースは【瞬5平5消0】、秋華賞の京都芝2000コースは【瞬4平6消0】となっているので秋華賞の方が適性は近いと言えます。
エリ女における連対馬の基準は
・秋華賞3着以内の馬
・外国馬
・牡馬混合の2400m以上の長距離レースでの実績馬(OP以上のクラス)
・重賞連続好走中の馬
の何れかを満たしています。
4番目の重賞連続好走中の馬は02年2着のダイヤモンドビコー、04年2着のオースミハルカなので近年となると軽視してもいい条件かもしれません。
例外となるのが08年の勝ち馬リトルアマポーラです。
何れの条件も満たしておらず秋華賞6着(0.3秒差)からの巻き返しでした。
これは自分的にはルメールマジックとして処理しましたし、桜花賞2人気5着→オークス1人気7着→秋華賞6人気6着→エリ女4人気、という人気と着順で「素質馬」という一言で片付けれる馬でレアケースだと思えます。
今年の登録メンバーで上記の条件を満たしている馬は
ホエールキャプチャ、ヴィルシーナ
の2頭だけです。
となればこの2頭で決まりか?とも思えますが問題はホエールキャプチャ。
前走府中牝馬Sで11着と惨敗していますが、過去10年で前走府中牝馬S組は0-4-5-54でそれほどいい成績ではありません。
しかもその府中牝馬Sで二桁着順から巻き返した馬は昨年のアパパネのみとなっています(14着→3着)
ホエールキャプチャがアパパネの後を追えるかどうかが鍵となりそう。
今年のメンバーはヴィルシーナだけが信用できそうな馬といえるので例年よりはハードルが低くなりそう。
ハードルを低くすれば
・新潟記念6着(0.1秒差)→府中牝馬S2着(0.1秒差)で好調のスマートシルエット
・1000万下のクラスだが牡馬混合の2400m戦で4馬身差圧勝のピクシープリンセス
・京都大賞典4着(0.1秒差)のフミノイマージン
・秋華賞4着のアカンサス
辺りが候補になるでしょうか。
私のイチオシはヴィルシーナ…ではなくピクシープリンセス。
まだ1600万下の身だが素質はここでも通用するはず。
ディープ産駒ですが軽い斬れは不足してるので過去5回で上がり35秒以上が4回というレース傾向はこの馬には向くでしょう。
上がり37.4秒も掛かった3走前の消耗戦を圧勝した様にタフなレースの方が底力を発揮出来るはず。
前走同様に3コーナーの下り坂からロングスパート戦に持ち込めば勝ち負け可能だと思います。
そういう意味では前走に引き続きデムーロJ騎乗がベターだがその場合穴人気にはなってしまうかも?
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ピクシープリンセス→ヴィルシーナ→ホエールキャプチャ
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
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