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仕上がりの早さは当然ながら、速い時計への対応力が求められる。過去10年の勝ち馬10頭中8頭の父か母の父がサンデーサイレンス系で、瞬発力勝負に強いSS系の血を持つ馬が中心だ。
アヴニールマルシェを最上位にみる。父ディープインパクトは昨年の優勝馬ハープスターを出すなど、広く直線が長いコースでの決め手勝負が得意で、新潟外回りは絶好の舞台だ。祖母は桜花賞馬キョウエイマーチで、近親には活躍馬が多数。半姉サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)は2歳時にオープン特別の芙蓉Sを勝っており、早い時期から力を発揮できる。
ワキノヒビキは父オンファイアがディープインパクトの全弟で、2、3歳戦向き。母の父がサクラバクシンオーで母系はスピード色が濃く、高速決着は望むところだ。
ナヴィオンは今春にGIを4勝したハーツクライ産駒で、スピードの持続力に優れる。同舞台の新馬戦を上がり3ハロン32秒7で差し切ったことからも舞台適性は高い。父の産駒は晩成型が多いが、母は2歳オープンのコスモス賞で3着があり、2歳重賞でも好勝負が可能だ。
ハナモモは2012年の覇者ザラストロと同じホワイトマズル産駒で、母の父がSS系という点も共通。長くいい脚を使えるタイプで、小回りの福島から新潟に替わるのはプラスだ。姉の子モエレエキスパートは2、3歳時に重賞で2着1回、3着2回と活躍しており、仕上がりは早い。
ニシノラッシュは父がサクラバクシンオーで距離延長が鍵になるが、米国産の母は全3勝を新潟外回りで挙げており、コース替わりは歓迎。いとこに小倉2歳Sを勝ったデグラーティアがおり、早い時期から活躍が期待できる。
ミュゼスルタンは父がキングカメハメハで、スピードとパワーに優れ、高速決着に強い。祖母は京都牝馬特別の勝ち馬で、母は全5勝中4勝を東京と新潟で挙げており、直線の長いコースはぴったりだ。 (血統取材班)
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