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第59回毎日杯(24日、阪神11R、GIII、3歳、芝1800メートル、1着賞金3700万円=出走13頭)安藤勝己騎手騎乗の1番人気ヒストリカル(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)が大外一気で重賞初制覇。勝ちタイム1分49秒6(重)。
3/4馬身差の2着に3番人気マウントシャスタ、さらに半馬身差の3着に7番人気スピルバーグが入り、上位3頭をディープインパクト産駒が独占。2番人気アドマイヤブルーは6着に敗れた。
目の覚める“一脚”でクラシックの有力候補に堂々と名乗りをあげた。道中は後方4番手の内めを進んだヒストリカル。3コーナー過ぎからペースアップした展開にも泰然自若を貫き、じっくりと末脚を温存したが、迎えた直線で前が詰まり完全に行き場を失った。
外に持ち出されたのは残り300メートル。絶体絶命の位置取りだったが、この後が圧巻だった。大外を一気に切り裂くと、完全に勝ちパターンに持ち込んでいたマウントシャスタをゴール前で強襲。3/4馬身差かわし去り、初の重賞タイトルを獲得した。
過去10年の毎日杯勝ち馬からは04年キングカメハメハ、08年ディープスカイと2頭のダービー馬が誕生。10年ダノンシャンティはNHKマイルCを制している。GIに直結する出世レースを極上の決め手で制したヒストリカルから今春、目が離せない。
ヒストリカルは父ディープインパクト、母ブリリアントベリー、母の父ノーザンテーストという血統。通算成績5戦2勝。重賞初勝利。安藤勝己騎手は05年ローゼンクロイツ、10年ダノンシャンティ以来3度目、音無秀孝調教師は11年レッドデイヴィスに続く2年連続2度目の毎日杯勝利。