“プロ”の予想で、グランプリをゲットだ！　全国の地方競馬の名手１０人が、今年の有馬記念を大予想。今年の全国リーディングを独走する戸崎圭太騎手（３１）＝大井＝をはじめ、ワールドスーパージョッキーズシリーズ２位の吉原寛人騎手（２８）＝金沢、通算４１２３勝を誇る菅原勲騎手（４８）＝岩手＝ら、ビッグネームが真剣に検討だ。そして、半数を超える６人が推したのがオルフェーヴル。名手の信頼を得た３冠馬が、期待に応えて今年最後の大一番を制するか。

　◆北海道・服部茂史　一叩きで一変（２）ヴィクトＶ２

　「抜けた馬はいない感じですね。ドバイワールドＣで世界の頂点に立ったヴィクトワールピサに注目しています。前走のジャパンＣはスタートからモサモサした走りで、いかにも久々という感じ。デムーロ騎手も１度使ってよくなっているとコメントしていますし、今回は変わってくるはず。昨年に続く連覇が期待できると思います」

　◆岩手・菅原勲　ヴィクトＶで再び勇気を

　「強い競馬を続けながらも勝ち運に恵まれなかったブエナビスタは、ジャパンＣを勝ったことで、ある意味、楽になったのでは。総合力で一番強い馬だと思います。オルフェーヴルは古馬との初対決。ブエナとの一騎打ちの可能性もありますが、古馬陣も層が厚いので、どこまで通用するか。ヴィクトワールピサは、ドバイＷＣの勝ち馬ですから、本来なら一番注目されるべき存在。震災直後の日本に明るい話題を提供してくれた馬で、私たちを勇気づけてくれた馬でもあるので、体調面さえ戻っていればと。私個人の気持ちの上では“勝ってほしい馬”です」

　◆金沢・吉原寛　気性がいい方に出ればオルフェ

　「乗ってみたいとすればオルフェーヴルですね。折り合いに難しい面があったり、レース後に騎手を振り落としたりとクセがある馬のようですが、池添騎手はそれを克服して、人馬一体となっての３冠制覇。騎手冥利に尽きると思います。ディープインパクトでも負けてしまったように、古馬相手で楽ではないと思いますが、そういったオルフェーヴルの気性がいい方に出れば、強い競馬をしてくれるんじゃないでしょうか」

　◆大井・戸崎圭太　乗ってみたいオルフェ

　「今年はやはりオルフェーヴルとブエナビスタに注目。オルフェーヴルは競馬が上手ですよね。気の強い面から乗り難しい印象があるので、逆に“乗ってみたい”と思わせます。速いというより“強い”という印象。中山の芝２５００メートルは枠順次第の面もありますが、この馬には関係なさそう。ブエナビスタは牝馬なのに安定して走っているし、海外遠征もしながら本当によく頑張っているなと思います。ただ、この枠なら内でうまく脚をためられそうだけど、脚質から展開に左右されるし、中山コースですから乗り難しそう。いずれにせよ、一騎打ちに期待しています」

　◆愛知・岡部誠　オルフェ破ったデイヴィス

　「レッドデイヴィスに注目しています。正月のシンザン記念でオルフェーヴルを負かしていますし、能力の裏付けはあると思います。まだ底を見せておらず、未知の魅力がありますし、状態面でもフレッシュです。武豊騎手も２４年連続ＧＩ制覇の記録が掛かっていると聞いていますし、同じ騎手として見て、武豊騎手というのはこういう場面で“何か”をやってくれそうな予感があります」

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