ルメール騎乗で６番人気のヴェントヴォーチェが、直線で鋭く伸びて重賞初制覇を飾った。牧浦充徳調教師（４８）＝栗東＝は、ＪＲＡ重賞初勝利。２着は２番人気のウインマーベル、３着は４番人気のヴァトレニ。１番人気のトウシンマカオは４着に終わった。

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後方に待機したヴェントヴォーチェが抜群の末脚を披露。会心の騎乗を見せたルメールが左手を高々と突き上げた。

「スタートがそんなに速くなかったので後ろの位置になったけれど、その後はだんだん加速してくれました。自分のリズムで走れれば、いい瞬発力が使えます」


勝負どころから徐々に差を詰めて、メンバー最速の上がり（３ハロン３４秒０）を駆使。最後はウインマーベルの追撃を半馬身差振り切った。

「体質が弱くて休養が長引いたこともありましたが、今はしっかりしてきましたね」

不在の牧浦調教師に替わって高橋助手が喜びを口にする。同厩舎は２００９年に開業。２１年にドライスタウトでＪＰＮⅠ全日本２歳優駿を勝ったこともあるが、ＪＲＡ重賞は４７回目の挑戦で初勝利。次走は未定だが、スプリンターズＳ（１０月２日、中山、ＧⅠ、芝１２００メートル）に出走してくれば大きな期待をかけても良さそうだ。（長田良三）

■ヴェントヴォーチェ父タートルボウル、母ランウェイスナップ、母の父ディスタントヴュー。鹿毛の牡５歳。栗東・牧浦充徳厩舎所属。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。馬主はエデンアソシエーション。戦績１２戦６勝。獲得賞金１億３３９１万８０００円。重賞は初勝利。キーンランドＣは牧浦充徳調教師が初勝利、クリストフ・ルメール騎手は２０１７年エポワスに次いで２勝目。馬名は「風の声（伊）」。

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