皐月賞トライアルの弥生賞ディープインパクト記念の追い切りが２日、東西トレセンで行われた。栗東では、デビューから３連勝で朝日杯ＦＳを制し、最優秀２歳牡馬に輝いたドウデュースがＣＷコースで鋭い伸びを披露。２カ月半ぶりの始動戦に向けて態勢は整っている。ジャスティンロックは坂路での併せ馬で年長相手に先着し、好仕上がりをアピールした。

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　寒さが和らいだ栗東ＣＷコースで、ドウデュースが鹿毛の馬体を大きく弾ませた。動きを見届けた友道調教師は納得の表情でうなずいた。

　「併せただけで無理をせずにという感じで。動きに迫力があって一完歩が大きいし、力強いですね」

　序盤はサトノヘリオス（３歳ＯＰ）を見ながら、リズム良く追走していく。四肢をしっかり伸ばし、４コーナーを回って内に進路を取って直線へ。エンジンが点火してトップスピードに乗ると、馬なりながらシャープに伸びてラスト１ハロン１２秒０。全体時計も６ハロン８１秒８でまとめて併入した。２月２３日の１週前追い切りでは、武豊騎手を背に６ハロン７９秒０－１１秒３の好時計をマーク。鞍上は「相変わらず（雰囲気は）いいですね。動きも良かった」と、２カ月半ぶりの実戦に向けて好感触を伝える。

　無傷の３連勝で朝日杯ＦＳを制し、最優秀２歳牡馬に輝いた。名手は「手のかかるタイプではないし、競馬でも優等生ですからね」と相棒を評する。オンとオフの切り替えがしっかりしていることが結果につながっている。また３歳を迎えて馬体もスケールアップ。友道調教師は「胴が伸びてひと回り大きくなった感じがします。武豊騎手も同じことを言ってくれていたので」と、順調な成長ぶりに目を細める。

　武豊騎手が「勝ってクラシックに行きたいですね」と力強く話せば、友道調教師も「乗り難しい馬じゃないし、ゴーサインを出したらどこからでも動いていける。そのあたりはジョッキーが分かってくれている」と、このレース最多の８勝を挙げるレジェンドに全幅の信頼を寄せる。

　皐月賞（４月１７日、中山、ＧＩ、芝２０００メートル）と同じ舞台での前哨戦。ドウデュースが２歳チャンピオンの強さを見せつけ、無敗のままクラシックロードへと突き進む。（長田良三）

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