競馬ニュース > 記事
当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2017年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 日曜日は、東京でダート戦線の出世レースとしておなじみのユニコーンSが、阪神で波乱必至の牝馬限定ハンデ重賞のマーメイドSが行われます。
新良(以下、新) 今年は両レースとも大混戦で、攻略するのが難しいそうですね。
編 珍しく弱気じゃないですか。こういう状況を乗り切ってこそ新良さんだと思います。
新 おっしゃる通りですね。ここも自分を信じて、守りに入らずに予想していきます。
編 よろしくお願いします。東西の重賞、どちらを狙っていきますか?
新 ユニコーンSのほうを取り上げます。
編 早速、注目の乗り替わりを教えてください。
新 北村友一騎手から三浦皇成騎手に乗り替わる⑦ケイアイロベージです。
編 北村友騎手はケガで長期離脱を余儀なくされていますので、やむを得ない乗り替わりになるわけですね。
新 はい。ですので、陣営の意図のようなものは、あまり考えなくていいと思います。
編 そして、空いた鞍上を三浦騎手がカバーすることになったわけですが、どのあたりが評価のポイントになりますか?
新 三浦騎手は関東圏のダートでは安定していて、東京ダ1600mでも、2017~2019年が12.3%、2020年以降が9.9%と、まずまずの勝率を記録しています。
編 先週の日曜日も、東京ダ1600mのレースで4番人気1着、6番人気2着と、しっかり結果を残していますね。
新 そうですね。このコースに対して良いイメージを持っているはずですし、北村友騎手よりも好成績を残している舞台ですので、引き続き期待できるでしょう。この乗り替わりは、プラスに評価できます。
編 馬は初の関東遠征、初のマイルとなりますが、そのあたりはどうみていますか?
新 輸送については、やってみなければわからない面がありますが、コースや距離については心配しなくてもいいと思いますよ。
編 その根拠を教えてください。
新 ダート種牡馬界の王者に君臨していたゴールドアリュールが2017年にこの世を去り、リーディングサイアーはヘニーヒューズに代わりました。産駒はマイルが得意ですし、昨年のこのレースの勝ち馬ワイドファラオもヘニーヒューズ産駒。というように、血統面の後押しは完璧です。
編 なるほど~。
新 脚質的にも、道中でしっかり脚を溜め、直線で伸びてくるタイプですので、このコースは間違いなく合うのではないでしょうか。
編 説得力があります。
新 野中厩舎はインティ、グリム、ロードレガリスといったように、ダートで出世する馬が目立ちます。ケイアイロベージも初戦こそ落としましたが、2戦目は2着に7馬身、前走も3馬身差の完勝。1戦ずつ大事に使う厩舎ですし、前走からしっかり間隔を取ってきた点も好感が持てます。
編 この馬もチャンス十分というわけですね。
新 はい。今回は人気にならないはずなので、まさに狙い時といえるでしょう。一発に期待したいですね。
★その他の注目乗り替わり★
札幌9R ⑩ジャンカズマ(横山典弘→武豊)
札幌10R ⑥ウエストンバート(武藤雅→横山武史)
阪神11R ⑨イズジョーノキセキ(岩田康誠→西村淳也)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中