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桜花賞に向けてクラヴァシュドールが9日、栗東トレセンのCWコースで追い切られた。馬なりの単走で4ハロン50秒9-12秒1と軽めながら、軽快なフットワークを披露。追い切り日を延ばす誤算はあったが、臨戦態勢に問題はない。枠順は〔6〕枠(11)番に決まった。
朝日を全身に浴びながら、黒光りした体をしならせた。クラヴァシュドールが大一番に向けて上々のリハーサル。CWコースを軽やかに駆けた。
「調教はとても良かった。フレッシュな感じ。前走を使って、馬がすごくハッピーです。もうすぐ競馬なのを分かっている。楽しみです」
M・デムーロ騎手が笑顔で切り出した。ゆったりとスタートして、リズムを守りながらゴールを目指す。直線に入ってもも脚取りは乱れず、馬なりでラスト1ハロン12秒1(4ハロン50秒9)。ソフトに仕上げられたが、馬体、気配は申し分ない。
7日に軽い挫石があり、水曜追いをスライドさせたが、柔らかなフォームを見れば問題があるとは到底、思えない。中内田調教師も「十分。予定していた追い切りができました。状態は良好です」と胸を張る。
新馬を勝ったあとサウジアラビアRC(GIII)2着、阪神JF(GI)3着、チューリップ賞(GII)2着。コース、流れを問わずに堅実に駆けてきた。前走も接戦の2着で、師は「休み明け、強いメンバー相手に一生懸命走ってくれました。思っていた競馬ができた」と内容に納得している。さらにレースに向けては「競馬に行って上手に走ってくれる。ずっと惜しいレースが続いている。再度、チャレンジですね」と力を込めた。
午後に発表された枠順は〔6〕枠(11)番で、片山助手は「与えられた枠で競馬をするだけ」とコメント。1勝馬だが、近10年ではアユサン(2013年)、レッツゴードンキ(15年)、ジュエラー(16年)と3頭が優勝しており気後れすることはない。大阪杯(ラッキーライラック)に次ぐ、2週連続GI勝ちに闘志を燃やすM・デムーロ騎手の手綱さばきに期待がかかる。(宇恵英志)
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